◇ラプンツェルのおデコ ページ12
「＿＿＿Aちゃん、危ないっ！」
「へ、」
そんな考え事をしていたら、不意にフユカに名前を呼ばれて私は我に返った。
瞬間、眼前に映るサッカーボール。
次の瞬間にはソレが私の頭にぶつかった。
でも威力はそんなになかったようで、そこまで痛くない。
私にぶつかったボールはてんてんと弾んでから私の足元で停止し、焦った顔のトビタカが慌てた様子で私の元に駆け寄って来た。
「く、黒井っ……！だ、大丈夫か？！」
「へーきへーき……おデコちょっとぶつけただけ…」
どうやら今のボールはトビタカのせいらしい。
見てなかったからわからないけれど、パスの受け取り方ミスしちゃったのかな。
ヒリヒリ痛むおでこを押さえながら私は笑うと
トビタカは「悪い……」と途端に肩を落としてしょんぼりしてしまう。
わ、わざとじゃないのにそんな顔しなくても……
「ほ、ホントにおデコだけか…？
鼻とか、またぶつけたんじゃ…！」
「本当だって〜！証拠にほら！鼻血、出てないでしょ？」
「でもその代わり、おでこ赤くなってますよ」
「大丈夫…？冷やす？」
「ううん、ダイジョーブ！」
トビタカは本当に心配症。
そんなに何回も鼻血出さないもん！
おデコの痛みも少しずつ和らいでるし、大丈夫。
だから正直に「大丈夫」だって言ってから、私は足元に転がったボールを手に取った。
「はい、トビタカ」
「あ…ありがとう」
「今度はミスしちゃダメだよ？
一緒に特訓した事、思い出して！」
「……ウス」
そう言ってトビタカにボールを渡すと
トビタカは小さく頷いてから、練習に戻って行った。
そんなトビタカの背中を見送っていたのだけれど
ふと視線に気付いて振り返ると、そこには驚いたような顔をして私を見つめるマネージャーの皆。(＋メガネ)
皆、目をパチパチさせるので私は首を傾げると
メガネが眼鏡をｸｲｯと上げながら口を開いた。
「……貴方、いつの間に飛鷹くんとあんなに仲良く？」
「へっ？」
「というか……『一緒に特訓した事』って言いました、よね……？一緒に特訓した事あるんですか？」
「う、うん……あるけど」
なんで驚かれてるのかわからなくて、とりあえず正直に答えると、皆は更に目を丸く見張って驚いた顔をされた。
◇ラプンツェルとツナミとカベヤマ→←◇ラプンツェルは放っておけない
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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