【イナイレ】シッカーラプンツェル11【不動明王】 (ページ21)

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◇ラプンツェルのアドバイスページ21

「というか、俺ってばまーたAちゃんに注意されちゃった」

ふと、ミドリカワは思い出したのか「たはは」と笑い頭を掻いた。
でもすぐ笑うのをやめると、目を細めて優しく微笑んだ。

「ありがとう、Aちゃん。俺なんかにアドバイスくれて」

「え、と……そんな、アドバイスとかじゃないと…思うんだけど」

「立派なアドバイスだよ。だってホントの事だもん。
でもさっきまでは自覚する余裕がなかったから……
だから、気付かせてくれてありがとう」

「……うん！」

余計なお世話と思ってたけれど、元気になってくれたみたい。

最終的には優しく無邪気な顔で笑って、私の頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと撫でてくれた。

少しは役に立てた……よね？

だとしたら嬉しい！

－－－

後半戦。相手チームのDF2人がメンバーチェンジ。
しかも世宇子中ではFWだったヘラがDFに。

もう1人の人は確か千羽山のマキヤ……
ネオジャパン、また何か企んでるんだろうな……

「〝風神の舞〟対策か……」

「え、もう対策！？は、早い……」

「ま、ムダやろうケドな」

と思ったら、まず1つ判明。
先程、ネオジャパンのDFを突破した風丸の必殺技対策だって。早過ぎる……

でも対策は早ければ早い方がいいものだからね。
でもこうなるとイナズマジャパンはまた点が取りづらくなるなぁ……

リカは平気そうにしてるけど……本当に大丈夫、かな？

そんな不安を過ぎらせ、後半が始まる。

ボールはネオジャパンから。
セカタの持つボールをヒロトがカットして、カゼマルに渡そうとするけれど、すぐ2人がかりで抑えられてしまう。

やっぱりさっきの必殺技、かなり脅威に感じてるんだな……
この感じじゃ後半はカゼマル、まともに動けないかも……

「……緑川！！」

「…！」

カゼマルにボールを渡せないとなったヒロトは
方向を変え、ミドリカワにボールを繋げた。

ミドリカワは驚いたようだったけれど
受け取った直後、ミドリカワの顔付きが変わる。

「行かせるものか…！霧隠！幽谷！」

サギヌマは即座に指示を出して、前半のように2人がかりで押さえ込もうとする。

だけどミドリカワは止まらない。止められない。
電光石火のように駆け抜け、あっという間に2人を抜き去った。

アレは………新しい必殺技！！