【イナイレ】シッカーラプンツェル11【不動明王】 (ページ12)

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◇ラプンツェルの頭突きページ12

「敵に塩送ってどーすんだよ？」

ゲンダと分かれてイナズマジャパン側のベンチに戻ったら、ベンチに座ってたフドウが膝に頬杖をついた状態で尋ねた。

でも言葉の意味がちょっと…よく、わからない。

しお……塩？塩って、料理に使う塩？
アレを送る、って……ゲンダに？送ってないけれど。

またことわざみたいな難しい言葉かな？
どういう意味なんだろう……？

「…？ゲンダに塩なんか送ってないよ？」

「……そういう意味じゃねぇ」

「じゃあ、どーゆー意味？」

「……」

あ、コレまた逃げる気だ。

フドウはいつもそう。
自分から難しい事言うクセに、説明を求めるとすぐ逃げるんだ。

案の定、面倒くさそうな顔されて、目をそらされて。
もういいや、あとで自分で意味調べるもん。

「にしても…傍迷惑なヤツらだよなァ？
自分達が代表に選ばれなかったからって、お仲間集めて、代表を賭けて試合しようなんざ」

ふと視線をゲンダ達……ネオジャパンに向けて、フドウは意地悪く笑う。

でもゲンダから話を聞いた後だと、その言葉はあんまりにも意地悪の度を越していて。

私は目を開いたまま固まった。

「…………」

「実力が見合ってないから代表選考から外されたんだろーに……現実が見えていない連中はコレだから。

ま、どーして代表に選ばれなかったのかここいらで思い知らせてやれば、少しは……」

最後までは言わせなかった。

言わせないよう、私はフドウの前に立つと
その意地悪な脳みそ目掛けて、思いっ切り頭突きを食らわせた。

ｺﾞﾂﾝｯ！と鈍い音が響く。頭の外でも中でも。
不意な攻撃にフドウは頭を押さえた。

途端にｷｯと私を睨む。何か言おうとしてたみたいだけれど、その前に私も負けないぐらいフドウを精一杯睨みながら、精一杯私の言葉で怒鳴りつけた。

「今度、またそういうこと言ったら、ホンットとホンッットーーーーに！！フドウなんか大っっっっっ嫌いになるからねっっ！！」

「は……はァ？」

「次、そういう意地悪なこと言ったら、フドウなんかだーーーーーいっっっ嫌いになるんだからっっ！！！」

ﾌﾝｯ！とそのままそっぽを向いて、ｽﾞﾝｽﾞﾝと宿舎の方に歩いてった。

怒鳴っちゃったからか、周りから変な目で見られてるけど気にしない。

フドウが最後にどんな顔してたとか、気にしないもん。