辻 703 ページ6
俺は仕方なくヤツについて行く事にした。
あんな話の切り上げ方された上に選択肢を迫られたら誰だってそうなるだろう。
大体、今の状況的にイドラの話をされたら聞きたくだってなる。
「…ちゃんとついて来てるだろ？
いい加減、答えてくれないのか？」
茂みの奥に入ったヤツを追い、木々の間を歩きながらザナークに尋ねた。
道の無い所で、目印になるようなモノもないはずなのだが、ザナークは何処かを目指しているのだろうか。
その足取りはこの薄暗い森の中で堂々としているように見えた。
「�狢膺佑靴��瓩弔い突茲襪覆蕁△辰童世辰燭世蹐Α�」
「……」
「別にイジワルで言ってるワケじゃないんだぜ？
ただ、今説明するのは面倒だ。
するなら
「集まった、って……お前、本当にイドラを連れさ…
迎えに行くつもりなのか？」
「当たり前だろ？
「……？意味がわからない」
「ソレも後で話してやるよ」
……本当にしてくれるんだろうか。
なんだか、変にはぐらかされているような気がして来た。
そんな話をしながら一見代わり映えのない森を歩いていると、ふと拓けた所に辿り着いた。
木々との間隔があるので、その分隙間ができ
木漏れ日がまるでスポットライトのように上から降り注いでいた。
だが、それだけの場所だった。
先程まで通っていた所より広い。それだけ。
だがザナークはその中心に立つと、おもむろに腰に身に付けたベルトに指を添えた。
「…！？」
すると、突如目の前に見た事のないモノが現れた。
ソレの見た目は自転車のようにも見えるが、車輪が無く、しかも浮いていた。
後ろには筒状の突起が3つ。
前にはハンドルに背もたれのある椅子。
形はまるでパレットナイフのようで前方は凹んで人1人が乗れそうだった。
もっとも、キャラバンのようなシートベルトも無いので振り落とされそうだが……
コレは……乗り物？
だとしたら一体どうやって動くんだ……？
フェイ達が乗って来ていたキャラバンとかいう乗り物ではゴムで出来た車輪が着いていたが、コレの場合はソレすらもない。
それにコレ……どうやって現れた？
何も無い所から出て来たように見えたんだが……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
