辻 728 ページ31
「未来意思決定議会『エルドラド』……SSCの敵対組織だ。何せ『エルドラド』の連中はSSCを脅威と見なして止めようとしているからな」
「脅威、って…SSCの連中は向こうで何かしているの？」
「単純な破壊活動だ。街のあっちこっちで破壊活動を行っては、自分達の存在をアピールしてるって所か。
そのせいで、元々問題視されていたSSCの連中を食い止めようとして、『エルドラド』の連中がようやく行動し始めたって所だろ」
「ソレでどうして俺達が狙われる？
�犂擬圻瓩鰐ね茲任呂い覆い鵑世蹇�」
「狙われてるのは�犂擬圻瓩犬磴覆ぁ�《イドラのサーカス》と『イナズマカーニバル』の連中だ。
200年後には�犂擬圻瓩發�前らも存在しないが、お前らの遺伝子は存在する。
どうやら、その遺伝子から発生したガキ共がSSCらしい」
「…………つまり、元を絶やす為に《
「ああ、ワケわかんない」と直後にイドラは自分の頭を掻き毟る。
無理もない。現状はとても複雑なのに、更によくわからない連中がイドラ達を狙いにわざわざやって来ているんだ。
SSCに至っては目的すらわからないし、イドラがいるべきはずの世界にはパラレルワールドのイドラがいて、しかも操られているらしいし。
正直、俺もこの展開に着いて行けてない。
瞬木も話を聞いて、大きな溜息を吐いた。
「…とりあえず、どうする団長？
一旦元の世界に戻る？それとも、何か作戦でもある？」
「どうしたも何も、何から手を付ければいいのか分っかんないよ……元の世界に戻っても、僕の偽物がいるし、かと言って留まるだけなのは絶対イヤ」
「じゃ、いっそ未来に逃げるか？
200年と言わずずーっと先の未来によ」
「……冗談だよね、ザナーク？」
「と…とりあえず、真名部達が目を覚ますのを待たないか？何処か、もっと…その、家っぽい所で……」
流石にイドラもお手上げのようなので、個人的な意見を口にする。
目覚めたのは瞬木だけで、あとの3人はまだ気を失っているし、此処は外。
目の前の建物は火の手が回り、もうほとんど燃えて崩れ去っていた。
流石にこんな所じゃ休まるものも休まらない。
せめて、ちゃんと寝かせられる場所が欲しい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
