辻 701 ページ4
「言ったら大人しく協力してくれるか？」
「……相手による」
「ハッキリさせろ」
「敵か味方かもわからない以上、協力なんて出来ない…！
大体！何なんだよ、急に現れて『迎えに来た』って……！お前は死神の類か？それとも警察かなんかなのか？」
「わかった、わかった。わかったから落ち着けって。
そう吠えるんじゃねぇ」
思わず捲し立てとザナークは呆れながらもそう言うが、俺の不信感は募るばかり。
当たり前だ。急に現れて協力しろだなんて。
目的すら教えられていないのに。
もしもコイツがアルファの仲間だったら？
未来のイドラの仲間だったら？
装いだって明らかに俺達の時代のモノじゃない。
確実にコイツは未来の人間だ。余計に警戒してしまう。
「ｯﾁ……悠長に説明している暇はない。
とりあえず、これから行く場所には付き合って貰うぞ」
「なっ…！」
だから説明を求めてるって言うのに。
ザナークは面倒臭そうな顔をしてそう言いながら、おもむろに茂みの方へと歩みを進める。
……嘘でもいいから話してほしいのに。
そこまで時間が惜しいのだろうか。
それとも、説明するのも面倒なのか。
どちらにしろ、その傲慢な態度には付き合っていられない。
今の内ならヤツも背中を向けているし、逃げられるだろう。
このまま館に戻って倉間に知らせて……
「逃げよう、ってのか？この俺から？」
「っ…？！」
そんな俺の考えを見透かされたのだろうか。
1歩、2歩とヤツから距離を離し、いよいよ踵を返して逃げ遂せようとしたその時。
ザナークは振り返らずにそう言うので思わず足を止めてしまった。
「……だったらなんだ？」
「いーや？別に構わないさ。
「……？どういう事だ？」
やはり逃がしてくれないか…と思ったが、思わぬ言葉に俺は驚き、やけに強調された言い方に疑問を抱く。
振り返って尋ねると、ザナークはまるで聞かれるのを待っていたかのようにﾆﾔﾘと笑いー振り返る。
そうして、勿体ぶった口調で続けた。
「俺はよォ、これから�爐△觸��瓩魴泙┐帽圓海Δ箸靴討觸蠅世辰燭鵑澄�
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