リカイフノウ ページ49
「そんな難しい顔をして……久々に見ました。もしかして、犯人に心当たりでも？」
訝しげな顔をして真名部は皆帆を見遣る。知らず知らずの内に考え込んでしまっていたのだろう。
皆帆は少し考えてから「実は……」と打ち明ける。
自分の身の回りで今、2つのストーカー事件が起きている事。
その犯人が同一人物の可能性が高い事。
そうだとすると、犯人は天河原中の女生徒だという事。
話を聞いて真名部は驚いた。
無理もない。まさかこんな身近にストーカー被害があるとは思わないだろう。しかも2件。
そうして自分が報告した分で3件目だ。
偶然だと思いたいが、万が一犯人が一連のストーカーと同じだとすると、一体何の目的で多数の生徒をつけ回すのだろうか。
「ま、まさか天河原中と海王学園でもそんな事が……」
「まだ確証はないけどね。手口もよくある事だから。
ただ……流れが今までとよく似てる。
だからもし、犯人が同じだとしたら、磯崎くんの身の回りで何かが起こると思う」
「な、何かって……例えば？」
「学校の机にハートが彫られていたり、血液入りのチョコを入れられていたり……そういう感じ」
「け、血液入りのチョコっ……！？」
「そのうち相手の連絡先も手に入れて、毎日毎日大量にメールや着信が届くと思うんだ。時間も関係なくね」
「…………」
真名部は絶句する。
完全に嫌がらせにしか思えないストーカーの犯行に呆れて言葉を失った。
しかもこの一連の行動は全て、恐らく好意である。
一方的な想いがこうも暴走するものかと、話していて皆帆も思った。
こうなってくると、単純な興味で犯人を問い詰めたくなる。
どうして複数の男子生徒をつけ回すのか。
本当にその人達の事が好きなのか。
何故そこまでするのに直接相手と接触しないのか。
それを知る為には、やはり犯人を見つけるしかない。
皆帆は1つ溜息を吐いた。
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＊IJu＊(プロフ) - 偽薬さん» こんにちは！まさか偽薬さんからコメントを…！ありがとうございます！自分が書くとどうしても長編になってしまうので、短編が書ける偽薬さんが逆に羨ましいです…(笑)応援ありがとうございます！偽薬さんも自分のペースで作品作り頑張って下さい！ (2021年11月23日 1時) (
レス) @page43 id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
偽薬(プロフ) - こんにちは、偽薬です。地の文と会話文のテンポが良く、ストーリーの深め方も魅力的でした！ 長編書けるのとても羨ましいです……応援しています！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page2 id: 21f878ceea (このIDを非表示/違反報告)
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