ドウヨウ ページ33
皆帆は思う。もしかしたら彼女は隼総のファンクラブの会員なのだろうかと。
先程の動揺具合もそうだが、何よりファンクラブの存在を知っているのがそう思う理由だ。
彼女は所謂『高嶺の花』
西野空達の話によると、彼女の周りは彼女を敬うあまり人があまり近寄らないらしい。
ならば同時に噂話の類は相当広まっていない限り、彼女の耳には届かないだろう。
だって人が近付かないのなら、話だってしない。
話をしなければそういう話は耳にしない。
ファンクラブの事だって、皆帆も存在は知ってはいたが、それは皆帆の友人から聞いたからだ。
通常、校内でのファンクラブ活動は本人に知られるのを避けたがるので部活動のようにわかりやすく人を募集したりするものではない。
人から人へ、噂話のように伝達し、興味を持った者がそこで初めて入会を希望する。
勿論、そうじゃないファンクラブだってあるだろうし
彼女だって決して友達がいないってワケではない…と願いたい。
全て皆帆の憶測でしかないので、決め付けるのは早計だが、確率は高いんじゃないだろうかと皆帆は思った。
「そっかぁ…………春梨さんは隼総くんのファンクラブに入ってないんだね？」
「ハッ、入ってないわヨ！」
「そっかァ、そっかァー……本当に？」
「ほ、ほほホントよ！ホント！！ホントだってば！！！」
ひとまず、彼女とファンクラブとの繋がりがありそうだなと考えた皆帆は、まずファンクラブの人と話したいと考えた。
とはいえ、彼女はもうこれ以上は話してくれそうにない。
しかしファンクラブの話をすると面白い位に動揺するので、学校に着くまでの間、皆帆は彼女を弄り倒した。
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＊IJu＊(プロフ) - 偽薬さん» こんにちは！まさか偽薬さんからコメントを…！ありがとうございます！自分が書くとどうしても長編になってしまうので、短編が書ける偽薬さんが逆に羨ましいです…(笑)応援ありがとうございます！偽薬さんも自分のペースで作品作り頑張って下さい！ (2021年11月23日 1時) (
レス) @page43 id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
偽薬(プロフ) - こんにちは、偽薬です。地の文と会話文のテンポが良く、ストーリーの深め方も魅力的でした！ 長編書けるのとても羨ましいです……応援しています！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page2 id: 21f878ceea (このIDを非表示/違反報告)
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