ブカツ ページ31
「そう言えば……春梨さん、」
ふと、皆帆は先程考えていた事を思い出し、思い切って彼女に尋ねる事にした。
なるべく自然に、今まで話していた話の延長のように皆帆は切り出すと、Aは「なぁに？」と首を傾げた。
「先輩は部活動は何をしているの？」
「へっ？部活動…？」
「うん。何となく気になって」
「…因みに皆帆くんは何部だと思う？」
「うーん……帰宅部、とか？」
「当たり！よくわかったわね」
皆帆が言い当てるとAは何処か嬉しそうに笑った。
自分の推測が当たって皆帆は「やっぱり、」と得意気になると、Aは不思議そうな顔で皆帆を見遣った。
「周りは大抵、手芸部とか家庭科部に入ってそうって言うんだけど……当てられた人は初めて」
「単純にこの間、図書館で会った春梨さんが印象的だっただけだよ。部活じゃないけど大事な用事があるって言ってたから」
「でもそれだけで言い当てるなんてすごいわ！
まるで探偵さんみたいね」
少し大袈裟に褒められて、皆帆は照れつつも内心憧れの存在に1歩近付いたようで、少し嬉しかった。
それに彼女が帰宅部だったのはやはり皆帆の予想通りだった。
しかしそうなると、彼女が例のストーカー事件の犯人である可能性も高まってしまう。
皆帆は一瞬、彼女が……なんて考えてしまい、その考えを振り払うと慌てて話題を進めた。
「で…でもどうして部活に入らないの？
春梨さんは料理が上手だから、本当に家庭科部にでも入ればいいのに」
「部活には入りたいけれど……放課後にはやりたい事があって。そっちの方を優先させているから…」
「へぇ…それって例の�狢膸�な用事�瓠�」
「そ…そう！そうなの！とってもとっても大事な用事……」
「…？」
ここまでは受け答えがハッキリしていたAだったが、何故か今の質問に一瞬だけ言葉を詰まらせたの皆帆は見逃さなかった。
その際、一瞬だけ視線も外され、皆帆は違和感を抱く。
引っ掛かる物言いが皆帆は気になって、皆帆はそこをつつき始めた。
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＊IJu＊(プロフ) - 偽薬さん» こんにちは！まさか偽薬さんからコメントを…！ありがとうございます！自分が書くとどうしても長編になってしまうので、短編が書ける偽薬さんが逆に羨ましいです…(笑)応援ありがとうございます！偽薬さんも自分のペースで作品作り頑張って下さい！ (2021年11月23日 1時) (
レス) @page43 id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
偽薬(プロフ) - こんにちは、偽薬です。地の文と会話文のテンポが良く、ストーリーの深め方も魅力的でした！ 長編書けるのとても羨ましいです……応援しています！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page2 id: 21f878ceea (このIDを非表示/違反報告)
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