イワカン ページ25
「高嶺の花ちゃん、って……」
西野空のネーミングに喜多は呆れた顔をする。
星降も同じような顔をして「先輩なんだからな」と釘を刺すが、西野空は「でも本人がイイって言ってたじゃん！」と反論した。
「それより！春梨ちゃんってホントに可愛いねェ！
それにすっごくいい匂いしたよねェ！あの香り何？香水？」
「そんなワケないだろ……大方、シャンプーとか柔軟剤じゃないのか？」
「何使ってんだろォ…？なんか知ってる香りだったんだよなェ……なんだっけ？」
「知るワケないだろう……それより、隼総の所に行くぞ」
「はァい」
「……」
ふざけ半分で話す西野空の話を遮り、喜多はそう言うと、再び歩き出した。
が、しかし。
ふと、皆帆だけ着いて来ていない事に気付き、喜多達は再び足を止めると振り返って「皆帆？」と声を掛けた。
対して皆帆は何やら考えているのか。
顎に指を添え、難しそうな顔をしていた。
「何しているんだ？そんな所で突っ立って」
「置いてっちゃうよォ、皆帆くーん！」
「えっ…？あ、ああ！行く行く！」
声を掛けられてようやく気付いた皆帆は
慌てた様子で3人を追い掛けた。
すぐ追い付いた皆帆と並んで3人も歩き出すと
西野空がコンビニで何を買うか話し始めたので
喜多と星降は呆れながらも、その会話に参加する。
皆帆も勿論参加したが、あまり集中は出来なかった。
何故なら、先程のAの一言が気になってしまったからだ。
『じゃあ、引き留めるのも悪いわね。
「お大事に」って隼総くんに伝えておいて』
確かに彼女はそう言っていた。
しかし、この時誰も彼女に
それなのに何故、皆帆達が向かう人の家が特定出来たのだろうか。
そもそも、どうして彼女は隼総を知っている？
下級生で部活も違う。絡みなんてほとんどないはずなのに。
サッカー部員だから？
それとも実はファンクラブに入っている…？
もしかしたら、言っていないだけで幼馴染だったりするのだろうか。
「(…今は考えても仕方ない。
とりあえず今はストーカー事件について考えないと)」
そこまで考えてから、皆帆は頭を切り替え
頭の中で湾田かは聞いた情報と隼総のストーカー被害について照らし合わせて考え始めた。
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＊IJu＊(プロフ) - 偽薬さん» こんにちは！まさか偽薬さんからコメントを…！ありがとうございます！自分が書くとどうしても長編になってしまうので、短編が書ける偽薬さんが逆に羨ましいです…(笑)応援ありがとうございます！偽薬さんも自分のペースで作品作り頑張って下さい！ (2021年11月23日 1時) (
レス) @page43 id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
偽薬(プロフ) - こんにちは、偽薬です。地の文と会話文のテンポが良く、ストーリーの深め方も魅力的でした！ 長編書けるのとても羨ましいです……応援しています！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page2 id: 21f878ceea (このIDを非表示/違反報告)
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