トントン ページ13
次の日、皆帆はいつも通りの朝を迎え、いつも通りに登校した。
今日は昨日約束した通り、隼総の家に行く日だ。
皆帆は朝から隼総に尋ねる事を頭の中で纏め、そうして湾田の方のストーカー被害と照らし合わせていく。
この2つの事件の被害はよく似ている。
なので皆帆の中では同一人物である可能性が高いと考えている。
ただ、そうなると犯人の気持ちが皆帆には理解出来なかった。
今回の件は両者ともに好意のエスカレートからのストーカー被害。
時期的にもほぼ同時期と見てもいいだろう。
だが、そう考えると犯人は同時期に2人の少年に好意を寄せたと言う事になる。
通常のストーカー犯の場合、1人だからこそ、どこまでも執着して執拗に付き纏うもの。
同時に2人の人間に付き纏うだなんて例はあまり聞かない。
一体、犯人はどういう心情なんだろうか？
何を考えているのだろう？
一体どちらが好きなのだろう？
それとも、2人とも本当に好きなのだろうか？
「(うーん……海外では一夫多妻制の家庭もあるみたいだし、無くはないとは思うけれど……何だかなぁ……)」
まだ本当の恋も知らない、知った気でいる少年は
顎に指を添えながら、眉間にシワを寄せ考える。
そんな皆帆の背後から伸びる腕。
よく爪の整った細い指先が、皆帆の肩に触れた。
とんとん、と控え目に肩を叩かれ皆帆は振り返ると
そこには昨日も会ったあの少女が、ふんわりと微笑みを浮かべていた。
「おはよう、皆帆くん。
見掛けたから声掛けちゃった」
相変わらず、こちらも眠くなるような、ゆったりとした喋りで彼女は朝の挨拶を告げると、自然と皆帆の隣に並んだ。
皆帆は驚きつつも「おはよう」と返すと、彼女は何処か嬉しそうに笑う。
花が開いたかのような笑みに女の子に慣れていない皆帆は一瞬見とれたが、すぐに我に返ると皆帆から話し始めた。
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＊IJu＊(プロフ) - 偽薬さん» こんにちは！まさか偽薬さんからコメントを…！ありがとうございます！自分が書くとどうしても長編になってしまうので、短編が書ける偽薬さんが逆に羨ましいです…(笑)応援ありがとうございます！偽薬さんも自分のペースで作品作り頑張って下さい！ (2021年11月23日 1時) (
レス) @page43 id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
偽薬(プロフ) - こんにちは、偽薬です。地の文と会話文のテンポが良く、ストーリーの深め方も魅力的でした！ 長編書けるのとても羨ましいです……応援しています！ (2021年11月22日 23時) (レス) @page2 id: 21f878ceea (このIDを非表示/違反報告)
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