ト シ ノ サ 【不動明王】Part14

ココアなのです ページ7

南雲さんにココアを作ってもらい、現在御機嫌の古城Aです。こんばんは。

しかも本当にマシュマロも入れてくれたんですよ。
作って頂けるだけでなく、マシュマロまで添えて頂けるなんて、南雲さんはなんて優しい人なのでしょう。


甘いマシュマロと甘いココアの組み合わせが美味しくないワケがないのです。



「はぁ……冬はやはりコレですよね」

「そりゃ良かった。そんなゲロ甘ココア俺は飲めないケドな」

「このゲロ甘がいいんですよ。寧ろ足りないくらいです。ホイップクリームとかもトッピングしたい所ですね」

「……ちゃんと歯みがきしろよ」



ココアを飲んでホッと一息。
傍で見ている南雲さんからは呆れた視線。

因みに狩屋くんもついでで作って貰ってましたよ。
狩屋くんも甘い物はお好きですしね。
隣で美味しそうに飲んでいます。


ただ、狩屋くんは猫舌なのでいっぱいふーふーしてましたけれど。



「…ところで、今日ラーメン食いに行ったんだよな、アイツと」

「アイツとは誰です？」

「あー…ほら、アイツ。ロリコンじゃないヤツ」

「殆どの人類が当てはまりますね、ソレ」

「ほら！お前わりと一緒にいるだろ？あの目付き悪ィの！」

「不動さんですか？」

「あー、そう。フドウさん」

「ならば『そうです』が答えなのです」



暫くココアを堪能していると、不意に南雲さんから不動さんの話が。

私はラーメンを食べた、とは言いましたけれど
不動さんお名前は一切お出ししていないはずなので、少し驚いてしまいましたが、正直に答えました。


あ、でも南雲さんが『わりと一緒にいるだろ？』って仰ってましたし。

もしかしたら私と言ったら不動さん、不動さんと言ったら私と関連付けされているのでしょうか。
だとしたら少し嬉しい。



「狩屋の連絡来て驚いたけど、まぁ面倒見てくれるならいいやって思ってよ。
アイツ、悪いヤツではなさそうだったし」

「……」



……どうやら狩屋くんが連絡する際に不動さんの名前を出していたようですね。

でも南雲さんは不動さんの事をいい人として見ているみたいなので、そこは嬉しかったです。


あと、目付きが悪いのはお互い様なのです。

やめるのです→←いつの間になのです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す