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いつの間になのです ページ6

不動さんとお日さま園の前でお別れの挨拶を済ませると、不動さんは雷々軒の方へと戻って行った。

私はその背中が見えなくなるまで手を振り続け、遂に見えなくなるとおもむろに狩屋くんを見遣る。

狩屋くんは私が手を振っている間にお日さま園に入る事はせず、ずっと私の隣でじーっと不動さんの背中を見つめていた。


手は振ってくれませんでしたが……狩屋くんも不動さんのお見送りをしてくれているのでしょうか?



「……入ろ。これ以上外にいたら風邪引きそう」

「はいなのです」



不動さんが見えなくなると、狩屋くんはそう言って玄関の扉を開いた。

なので私は先に中に入れさせてもらうと
玄関入ってすぐ横の部屋から丁度出て来た南雲さんから「おかえり」と声を掛けられました。



「ただいまなのです」

「ただいま」

「出掛けられるようになった途端、こんな遅くまで出歩くとは……」

「仕方ないのです。ラーメンには勝てませんもん」

「いや、まぁ……今回は事前に連絡あったからいいケド」

「はい?私はしてませんが?」

「俺がした」

「何故です?」

「な、なんでって……でなきゃ怒られるからだろ?」

「寧ろ、普段は連絡しないAのが何故って聞きてーよ」



いつの間にか狩屋くんが連絡してくれていたようで
私は思わず狩屋くんの方を見遣る。

狩屋くんもこういうのはしない方だと思っていたのですが……偉いのです。意外と良い子だったのです。



「つーか、お前らメシ食って来たのか?」

「はい、食べて来ました。
因みに今日の夕飯は何でしたか?」

「シチュー」

「……余ってますか?」

「いや、全く」

「うぐっ………」

「ねぇ、A。俺達、食べたばっかりだよ?」



ラーメン食べてお腹いっぱい…と言いたい所ですが、シチューとなったら話は別です。だってシチューですもん。

しかし南雲さん曰く、残っていないみたいです……
残念なのです……食べたかったのです。


あんまりにも残念に思えて、私は思わず俯いてしまうと、南雲さんは「あー…」と気まずそうに私を見てから目をそらすと、そっとリビングの方を指差して口を開いた。



「………ココア、作ってやろうか?」

「マシュマロも入れて下さい」

「お、おう…わかった」

「だから南雲さん、A甘やかさないでくれる?」

ココアなのです→←送るんだ



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*IJu*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…!楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー! (2021年11月4日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 2時

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