テレパシーなのです ページ49
「つーか…こんな事してる場合じゃねーし。俺達は買い物戻るからな。お前らもさっさとお使い済ませろよ」
話に収拾がつかなくなった所で瞬木くんはそう言うと、弟くん達を連れてレジの方へと行ってしまいました。
去り際に「バイバイ！」と瞬くんから。
「じゃーね」と雄太くんから言われ
私も「では、また」と手を振って見送りました。
「相変わらず冷たい人ですね……
一緒にお買い物、したかったのです」
「今日はこれ以上、人様に迷惑かけんじゃねーよ…
ほら、お使い戻るぞ」
「はいなのです」
瞬木くんもいなくなってしまいましたし
本来の目的を達成する為、私は再びパンの棚を眺める。
えぇっと……八神さんから頼まれたパンは……
「…お、もしかしてコレか？」
棚を眺め、ラスト1つを見つけたと同時に不動さんの手が伸びる。
そうしてお目当てのパンを掴むと
不動さんは私の前に差し出してくれました。
「…どうしてわかったのです？
不動さんに教えましたっけ？」
「いや、なんとなく。
古城好きそうだなー、って思って」
「テレパシー…？愛のなせる技ですね。結婚しましょう」
「気が早いぞ、ガキンチョ」
まるで心を読み当てたかのような行動に私は思わずプロポーズすると、不動さんはそう言って私のおでこに軽くデコピンしました。痛い。
そうしてパンはカゴに入れられ
不動さんは「次、次」と私を置いてパンのコーナーから出て行ってしまいました。
−−−
「あとはなんだっけ…アイス？」
「はい。アイスです」
「こんな寒い季節にアイス……」
パンのコーナーを出て、次に向かうはアイスのコーナー。
冷凍食品の隣にアイスの並んだ所を見つけ、私達は足を止める。
不動さんには呆れられてしまいましたが、冬のアイスも美味しいんですよ。
特に暖かい所で食べるアイスは。
真夏に辛い物をエアコンの効いた涼しい部屋で食べる時ぐらい美味しいのです。
……まぁ、私はそんな事したことありませんが。
だって辛いの食べれませんし。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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