待ってあげるのです ページ46
「店内では騒ぐなっつったろ？
バツとして、お菓子1つ没収だ」
いつも私達に接するのとは違う、明らか柔らかい声でそう瞬くんを叱ると、彼の持っていたお菓子を取り上げた。
瞬くんはお菓子を持ってかれ、また騒ぎ出しそうになるが「また騒いだらもう1つ没収」と続けられた言葉に黙りするしかなかった様子。
弟くんのあしらい方、わかってますね。
それに瞬くんも瞬くんでちゃんと言いつけを守って偉いのです。
私だったら何がなんでも買ってもらおうと駄々を捏ねに捏ねまくるのです。
「誰かさんもこれぐらい楽に説得出来たらいいんだケド」
「誰の事です？」
「白々しいぞ、じゃじゃ馬娘」
今の光景を見て呟く不動さんに私はわざとらしく首を傾げて不動さんを見上げると、不動さんは軽く私の頬を引っ張った。
痛くはないですけれど、じゃじゃ馬娘は心外ですね。
私、そんなに好き放題暴れ回っているのでしょうか？
「じゃ、俺コレ戻して来るから少し待ってろよ」
「はーい」
「わかりました、待ってます」
「…お前らはお使いに戻ったら？」
瞬くんも反省した所で、瞬木くんは瞬くんから没収したお菓子を戻すべく、そう言って持っていたカゴを1度雄太くんに託して行ってしまいました。
去り際に私も待つよう言ってみたら、やっぱり冷たく言われるのです。
仕方ないのでちゃんと待ってあげますよ。
「残念でしたね、瞬くん。
その気持ち、痛いほどわかります」
「ううん…でもオレがちゃんと言いつけ守らなかったから…仕方ないよ」
「瞬くんは本当に偉い子ですね。よしよし、褒めてあげましょう」
「え、へへ……ありがと、A」
しょんぼりしていた瞬の頭を撫でてあげると
彼は少しだけ微笑んでみせる。
本当に瞬くんは賢いのです。
このまま真っ直ぐに育ってほしいものですね。
誰かさんみたいにひねくれないで。
「ところで…結局そのおじさん、Aの何なの？」
「おじッ…？！……っ…」
「おじさんじゃないのです、不動さんなのです」
瞬くんの御機嫌をある程度取り戻した所で
不意に雄太くんが思い出したかのように私と不動さんを見て言った。
しかし�爐�じさん�瓩箸いΩ斥佞�どうやら不動さんにはクリーンヒット。
途端に怒っているような、困っているような顔をして、でも何も言わずにただ拳を握り締めた。
可哀想だったので私が代わりに即否定した所
「じゃあフドー」と呼び捨てにされ、更なるダメージを不動さんが負いました。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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