2日目のカレーは美味しいのです ページ24
お風呂に入って部屋に戻った私は、布団に潜ってからスマホのロックを解除する。
そうして連絡先から不動さんの電話番号を探して、電話を掛けてみる。
本当なら良い子は寝る時間ですが、今日だけは許してほしいのです。
だって明日はフドウさんとのデートの日なんですから。
『もしもし？』
「もしもし、こんばんは、私です」
『……どちら様でしょうか？
良かったらお名前を伺っても？』
「貴方の未来の奥さんの古城です」
『おっ……ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ！』
掛けてすぐ、不動さんは出てくれました。
そしていつも通りの捻くれた事を言うのです。
なので素直に答えました所、受話器の向こうで噎せる声が聞こえました。何か飲んでいたのでしょうか。
こんな事で照れなくてもよろしいのに。
『……お前なぁ……』
「間違ってはないでしょう？」
『……………………そうだケド』
「間がありましたね。浮気ですか？」
『そうじゃねーっての。
ったく……お前、そーゆー話題になるとすぐ威嚇するよな』
「不動さんは私の不動さんですもの。
不動さんを誘惑する悪い人は2日目のカレーが美味しくなくなる呪いを掛けてやるのです」
『……呪いか？』
なんと、不動さんは2日目のカレーの美味しさがわかっていない人でした。
カレーは次の日になるとまた別の美味しい味になるって知らないんですかね。勿体ないのです。
そして、そんな美味しい2日目のカレーが美味しくなくなるのは惨いのです。残酷なのです。
『つーか、そう言うんだったらお前も周りの男共どうにかしたらどーだ？』
「……？じんくんの事ですか？」
『アイツもそうだけど…ほら、雷門の連中とか…
つか、お前また妙なこと狩屋辺りに吹き込んだろ？
おかげで帝国の方にまで変な噂流れて来たんだが？』
「えっ？」
思わず間の抜けた声が私の口から出てしまった。
どうやら私が山菜さんから貰った写真を誤魔化す為についた適当な嘘が、噂となって大袈裟に帝国学園にまで伝わってしまったらしい。
まさか帝国の方にまで伝わるとは思いませんでした。
教えたのは浜野さん辺りでしょうか。今度問い詰めましょう。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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