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口も目も心も言ってるんだ ページ19

食い物の話しかしてないが、まぁそんな感じで古城と話していたら、ふと着替えていた狩屋と影山が出て来た。


俺を見つけると2人とも挨拶をしてくれたが
なんだか影山の様子が変だ。

いや、変っつーか……単純に落ち込んでるような?
狩屋も何処か沈んでいるようで、挨拶が少し元気が無かった。



「あ……不動コーチ、こんにちは……」

「……ちはっス」

「おー……って、お前らどうしたんだ?
また古城になんかされたか?」

「また、ってなんですか?また、って」



また古城に弄ばれでもしたんだろうか。
妙に元気の無い2人に事情を聞いてみると、2人は顔を見合わせて、狩屋は溜息を吐いた。


……いや、お前ら否定はしないのな?



「……別になんでもないデス」

「そうデス、なんでもないデス」

「なんでもなくない返事の仕方だな」

「嘘が下手ですね、お2人共」

「Aにだけは言われたくない……」



全くなんでもなさそうな返事を返す2人に古城はブーメランを投げ付ける。

影山も口では言わないが目が狩屋と同じ事を言っていた。
俺も同じ事心の中でツッコんだ。


……ま、話す気はないらしい。
だが古城絡みだとはわかったから、別に詳しく聞き出さなくてもいっか。

どうせアレだろ?
また古城がこの2人の気持ち振り回す事言ったんだろ?
古城はそういう所があるからな。


俺もたまに振り回されるからわかる。



「ま、話したくないならいーケド」

「私は気になります」

「気にしてやるな。男にだって話したくない事ぐらいあるんだぞ」

「…………もしかして、そういう話です?」

「…どーゆー話だ?」

「ち、ちちち違うよ!?違うからね!?」



(とりあえず2人は古城に振り回されていると勝手に同情して)俺はその話題を終わらせようとするが、古城がそうはさせなかった。

しかもナニを誤解したのか、無表情のままそんな事を口にするから思春期男子はもう大変。


それまで沈んでいたのが嘘だったかのように顔を上げ、必死に古城に説明する2人の姿は見ていて憐れに思った。


でも、きっと古城は特になんも考えないで話してたんだろうな……

2人の勢いについていけず、若干戸惑っていた。

いつもどーりじゃないんだ→←やっぱり食い物ばかりなんだ



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*IJu*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…!楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー! (2021年11月4日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 2時

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