やっぱり食い物ばかりなんだ ページ18
次の日。
今日は雷門の部活の方に顔を出す日なので、雷門の部室に行ったらすぐに古城に捕まった。
本当にすぐだ。
部室に入ろうと部室に足を踏み入れようとしたその瞬間だった。
気付いたら後ろにいて上着の裾握られてた。
「こんにちは、不動さん。お会い出来て嬉しいです」
「……こんにちは」
とりあえず『こんにちは』と挨拶されたので、俺も無難にそう返す。
丁度部室に向かってる途中で見掛けたんだろうが
あまりにもタイミングが良過ぎて、ホラー的な意味で心臓に悪かった。
来るなら天馬達を見習ってもっとこう、騒がしく来て欲しい。
そんな急に背後からぬっと現れないでくれ。
「今回はえらい早いお出迎えだな」
「偉いですか？」
「あーはいはいエライエライ」
そこからはいつも通り会話を初め、古城が調子に乗りそうになったので適当に流した。
だが、あんまりにも適当過ぎたのか
途端に古城は若干眉間に皺を寄せて、ﾑｽｯとした顔をする。
「ところで不動さん、昨日あの後調べたのですが
クラゲドリンクの他にゴマアザラシ饅頭やカメのメロンパン、ハリセンボン飴があるみたいです。
あとクリオネのキーホルダーがとっても可愛いので、お揃いで買いましょう」
「なんでまだ言ってないのに土産の話になってるワケ？」
「お土産と言えば……ロシアンたこ焼きも売ってるんでしたっけ。辛いの苦手ですがたこ焼きは食べたいです」
「だから土産の話からどうして……
……いや、たこ焼きは土産になるのか？」
周りに誰もいないのを確認してから古城は話し始めたが、相変わらず彼女の話は世間一般からズレている。
フツーなら主役の魚の話しないのか？
イルカショーとか、ペンギンとか、そっちの話するだろうに。
どうして最初から食い物の話なのだろうか。
やっぱりコイツ、食べ物で選んでないか？
「……因みにその水族館には何がいるんだ？
サメとかいたりするのか？」
「えぇっと、確か……タカアシガニはいます」
「なんでタカアシガニいるのは知ってるんだよ」
「だってタカアシガニってエイリアンみたいで……印象が強くて……」
「(他が霞むインパクトがカニって……)」
「あとタカアシガニって美味しそうですよね。
食べる所が多そうで」
「(結局いつものか………)」
……可愛いと思ったのはクリオネのキーホルダーのくだりぐらいだったな。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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