△リボンが287こ▽ ページ45
写真はデパート内。Aと一緒に靴を見て回っている時の場面だろうか。
服装は勿論、普段はしないようなラフな格好なので、パッと見ソレが真名部だとはわからないだろう。
現に母は気付くのに数秒要した。
陳列された靴を手に取り、Aが真名部に見せているかのような姿が写っていた。
幸い、Aはこちらに背中を向けている形なので顔はハッキリとはわからないが、体型から女性である事は明白だった。
ﾌﾞﾜｯと、まるで鍋が噴き出したかのように全身から汗が流れる。
今の今まで細心の注意を払い、微動だにしなかった真名部が思わず大きく目を見開き、写真を数秒凝視してしまった。
そんな真名部の動揺を警察は見逃さなかった。
初老の男性は写真を真名部に差し出しながら、続けた。
「これは貴方が誘拐されてから5日目に撮影された映像です。場所は○○デパートの3階。まぁ、服を売っている階層ですね」
「………」
「ええ、先程も少し触れましたが○○デパート……
男性が階段から突き落とされて死亡した事件が起きた、そのデパートでの事です。
因みにその事件があったのがこの次の日……
何か、心当たりはありますか？」
「……………………」
……心当たりも何も、自分はその事件の目撃者であり、共犯者だ。
その事を知ってか知らずか、この男は意地悪な聞き方をする。
真名部の反応を窺うかのような視線に真名部は視線を落として考える。
どうにかAが自分とは無関係であると、証明する為考える。
出来れば、たまたま居合わせた他人同士と言い訳したかったが、この写真は監視カメラの映像の一部……
つまり、他にも真名部と一緒にいる映像がある可能性が高い。
デパート内では真名部とAは常に一緒だった。
食品売り場に至ってはカートを押している間はずっと彼女と手を繋いでいた。
『赤の他人』では説明出来ない。
いや……待て？
もしも監視カメラの映像が他にもあるんだとしたら、もしかしたら彼女の顔が知られてしまっているんじゃないだろうか。
いいや、そうに違いない。
わざわざその一部を切り抜いて持って来たんだ。
少なくとも一緒に靴を選んでいる所は残っているはずだ。
デパート内の監視カメラが何処にどう配置してあるか、なんて真名部にはわからないが、Aは落ち着きが無かったし、あっちこっち移動していたので、カメラに顔が映っているはずだ。
その事に気付いた瞬間、真名部は全身が凍りついた。
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＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……！更新頑張ります！ (2021年5月18日 22時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます！パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい！応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます！気長に待ちますね！無理だけはなさらずに！ (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……！ちょっと前向きに考えてみますね！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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