△リボンが286こ▽ ページ44
「(……考えても、仕方ありませんね)」
考えれば考える程、真名部が良しとしない展開が浮かび、警察に会ってもいないのに真名部の気分が沈む一方。
やがて着替えが終わり、同時に考える事をやめると
そっと部屋を出て、ゆっくり階段を降り、客間の方へと向かった。
「(……大丈夫ですよ、A。
アナタの事は絶対に話しません。安心して下さい)」
客間の扉の前で、真名部は1度深呼吸をして目を閉じる。
瞼の裏に浮かぶ、彼女の笑顔。
この笑顔が崩れないように。
この笑顔をもう一度見る為に。
真名部は静かに扉をノックした。
「……失礼します」
2回のノックの後、真名部は扉を開くと
そこには母と、2人の男性が客間の椅子に腰掛けていた。
1人は初老に入った男性。
もう1人は若く、背筋をﾋﾟﾝｯと張って座っていた。
2人は真名部が入って来ると立ち上がり、一礼。
そうしてそれぞれ軽く自己紹介をすると、真名部を座るよう促す。
なので真名部は母の隣、警察の向かいの席に座ると、2人もまた席に腰掛け、早速初老の男性が切り出した。
「早速ですが、貴方が関わった事件について事情聴取を行います。ですが話したくない事は無理に話さなくて結構です」
「……」
「……ではまず、貴方が誘拐された当時の状況を＿＿＿」
警察が問い掛ける問いのほとんどは真名部の誘拐事件についてのものだった。
誘拐された当時の自分の状況。
どんな所に閉じ込められたか。
犯人の顔は見たのか。
今の今までどうやってそこで過ごしていたのか。
勿論、真名部はほとんどを黙秘した。
と言うより、どんな小さな情報が犯人特定の証拠となるのかわからないので、ヘタに口を割れないだけだったのだが。
中にはデパートでの殺人事件、通り魔殺人事件についても遠回しに聞かれたが、これも真名部は黙秘した。
ずっと黙り込んでいるものだから、警察の者も困っているようだった。
母も終始困った顔で、それでも問い詰める事なく真名部の頭を撫でてくれた。
結果、警察は何も情報を得られないまま、時間だけが過ぎて行く。
このまま2人が早くどっか行って欲しいと切に願いながら、まるで石になったかのように口も体も動かさなかった真名部だが、次の警察の質問には動揺を隠し切れなかった。
「……では次に、この女性について教えて下さい」
そう言いながら警察が懐から取り出したのは
あのデパートにあった監視カメラの映像写真だった。
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＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……！更新頑張ります！ (2021年5月18日 22時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます！パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい！応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます！気長に待ちますね！無理だけはなさらずに！ (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……！ちょっと前向きに考えてみますね！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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