△リボンが261こ▽ ページ19
「…！」
「こ、好意って……つまり真名部は誘拐犯を好きだって事……なのか？」
神童の話に真名部は1度暴れるのを止め、大きく目を見開く。
対して霧野は更に目を眇めて戸惑いの表情を浮かべた。
それもそうだろう。誰が想像しようか。
自分を攫ったはずの犯人に好意を抱き
あまつさえ彼女の傍に居続ける事を望むだなんて。
神童でさえも話を聞いた時は驚いた。
元チームメンバーである真名部がまさかそんな風になるとは思ってもみなかったからだ。
神童も表情はいつものようだが、声音は若干戸惑いが滲んでいた。
真名部はすぐまた睨むように神童を見遣ると、吐き捨てるように答えた。
「…だったら、なんです？」
「…」
「お前…」
「誘拐犯を好きになったからって何なんです？
彼女は悪い人じゃないんです！
ただ、色々…色々、問題のある人で…でも、それだけなんです！
彼女自身は何も悪くない！」
確かに彼女は真名部を誘拐し、5人の人間を殺害した。
しかし、真名部にとってはもうソレは�牋�い事�瓩覆鵑�じゃなかった。
単なる
だって自分を誘拐したのは、寂しかったからだ。
4人の人間を通りすがりに殴り殺したのも、力の加減が出来なかっただけ。
警備員を殺したのだって、完全に向こうが悪いから。
だって変に勘づいて来るものだから。
その
世間が言うような悪い人じゃないと伝えたかった。
「だが、テレビの報道ではあの『通り魔殺人事件』の犯人だと言われているが？」
「わざとじゃないんですよ！
彼女はただ少し人より力が強いだけだったんです！」
「……ショッピングモールの警備員は？」
「あの人は中途半端に僕達に近付くから……
僕の正体に勘づくのが悪いんです。
彼女だって本当はやりたくなかった……いや、やらなくても良かったんです、あんな事。
でも大人はどうせ僕達の事を話しても信じてくれないでしょうし、理解してくれないでしょうから。自業自得です」
「…………」
話しながら真名部は思わず眉を顰めた。
彼の話に神童は目を細め、霧野は終始驚いた顔をしたままで、おもむろに神童の方を振り返る。
やがて神童は1つ、溜息を吐いた。
呆れたような、諦めたような溜息だった。
そうして告げられた言葉は、酷く冷たく真名部に響いた。
「…やはり、その人と一緒にいるのは危険だな」
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＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……！更新頑張ります！ (2021年5月18日 22時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます！パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい！応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます！気長に待ちますね！無理だけはなさらずに！ (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……！ちょっと前向きに考えてみますね！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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