#ご賞味あれ ページ13
そうして見事、ポップコーンを貰って戻って来た2人。
でもその手には1つしかポップコーンの入れ物がなかった。
喧嘩にならないかと尋ねたが、2人が言うには
どうやらポップコーンは他にも味があるらしい。
雄太「だから全種類食べるんだ！」
瞬木「全種類……」
瞬「いれものももっとカッコイイやつがあるから、オレそれにする！」
嬉しそうにはしゃぐ2人の頭を撫でて宥めながら、俺は思わず呆れてしまう。
Aが言うには、ポップコーンは各エリアに1種類、それぞれ味の違う物が存在するらしい。
つまり、全種類食べるって事は、全エリアを回るって事だ。
果たして今日一日で足りるだろうか。
A「ふふ、でもちゃんとお昼と夕飯の分のお腹も空けておいてね？レストランのご飯も美味しい物ばっかりなんだから」
瞬「はーい！」
瞬木「夕飯、って……一日中いてもいいのか？」
A「勿論！貸切ですから！」
瞬「じゃあじゃあ！おとまりは？！
オレ、イナズマランドのホテルとまりたい！」
A「ホテルまでは貸し切ってないけれど……
……瞬くん、皆で一緒にホテルに泊まる？
多分、お父さんに頼めばそれぐらいは……」
瞬「とまりたっ……ﾝﾝｯ？！」
雄太「う、ううん…！嬉しいけど、母さんの事とかもあるからいい！」
Aの提案に瞬が頷きそうな所で、雄太が慌てて瞬の口を塞いだ。
瞬は暴れて雄太をポカポカ殴るが
正直雄太が止めてなかったら俺が止めてただろう。
A伝いとは言え、Aの親に頼むなんて恐れ多い。それに悪いし。
ホテルはまた今度って事にして、話をポップコーンに戻す。
2人が持って来たポップコーンは市販のとは違い温かく、香ばしい匂いに混ざり、ほんのり餡子の匂いがした。
へぇ〜、焼きたてのポップコーンなんて初めてだ。
……味が餡子なのがちょっと残念だケド。
瞬「うまーーい！！」
雄太「兄ちゃん！コレ美味しいよ！兄ちゃんも食べなよ！A姉ちゃんも！」
瞬木「お、おぅ……」
A「じゃあ、私も1つ」
味の方が気になるが、瞬と雄太は好きらしい。
1つ食べてから花が咲いたかのような顔をして、俺達にも勧めて来た。
言われて俺もAもポップコーンを1つ摘む。
なるべく餡子が付いていなさそうな物を取ったと思ったが、それは見えてる片面だけ。
もう片面は見事、真っ黒餡子色に染まっていた。
……まぁ、食えない物ではないよな。多分。
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＊IJu＊(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！喜んでもらえてこちらも嬉しい限りです^^変わらず楽しんで頂けるように更新頑張りますので、よろしければのんびり楽しみにして頂けると嬉しいです…！ (2021年9月24日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - まさかこのシリーズの番外編が見られるなんて...!大好きだったので続きが見られて本当に嬉しいです（ ; ; ） (2021年9月22日 16時) (レス) @page5 id: fc0cc8c897 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 星猫さん» 初めまして！コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようでよかったですー！ (2021年9月10日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月9日 7時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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