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特には何もしてないのです ページ50

次の日から、私は誰にも悟られないように新天地への準備を進めていた。

学校から始まり、比較的近くの部屋を選ぶか。
はたまた、寮のある学校を選ぶか。

どちらも目星は付けましたが、あとは実際に見学するのが1番だとヒロトさんからアドバイスを貰いました。なので今度、ヒロトさんと行く事になったんです。


でも個人的にはそれよりも、ヒロトさんとお出掛けできるのがちょっぴり楽しみなのです。

だってヒロトさん、普段はお忙しい方ですから。


勿論、悟られないように振る舞うのは苦労しました。

学校で天馬くん達と顔を合わせなければなりませんし、狩屋くんに至ってはお日さま園にもいますし。
かと言って部屋にずっと引き篭ってたら、それはそれで不審に思われてしまうかもしれませんし。

何より私、嘘が苦手なので。

幸い、バレてはいないっぽいですが。



「(荷物とか、今から纏めるのは流石に早い……ですよね?)」



そんな感じで暫く過ごしていましたら、ふと私のスマホが鳴り響いた。

もしかして、なんて淡い期待をしながらスマホを開きましたが、不動さんではありませんでした。残念。


御相手は陣くん。応答ボタンを押して「もしもし?」と声を掛けると、陣くんは相変わらずの御様子で話しました。



『夜分遅くにすみません、A』

「と言ってもまだ10時ですよ?」

『僕はいつもこの時間には寝ているので……
……Aはまだ起きてるんですか?』

「当然です。夜の楽しい時間はこれからなのですから」

『な、何をするんですか……?』

「特には何も」

『…………』



初っ端からふざけたら、受話器の向こうの陣くんは静かになってしまいました。

確かにまだ起きている時間ですけれど、本当にする事ありませんから。強いて言うなら今日の授業の復習を軽くするぐらいです。



「ところで、どうしたんですか?
こんな時間に陣くんから電話なんて珍しいのです」



呆れられている事を察し、すぐ本題に入ります。
と言うか私が気になっていただけなのですが。


陣くんが寝る時間なので、そんな時間にわざわざ電話を掛けて来るなんて。そんな事ほとんどありませんでしたから。内容がとっても気になるのです。

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*IJu*(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー! (2021年11月27日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください! (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月5日 14時

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