御心配お掛けしたのです ページ35
「どうも、古城です。御心配をお掛けしました」
次の日の学校にて。実に4日振りの登校だった私は、教室に入るなり影山くんに怒涛のマシンガントークをかまされ、隣のクラスの天馬くん、信助くん、葵さんを呼ばれ、剣城くんまで合流してサッカー部1年生組が教室前の廊下に集まり、私は彼等に囲まれてしまいました。
なので私は一礼してお詫び申し上げると
葵さんが私の手を掴んで、安心した顔をされました。
「良かったぁ……なんともなくて！」
「連絡したのに全く返事来なかったから…心配したぁ……」
「連…絡？」
「A、スマホ見てなかったでしょ？
僕達、いっぱい連絡したんだよ！」
「すみません……スマホ見る余裕がなかったもので」
「元気だった？ご飯ちゃんと食べてた？
Aがあんま食べてないって狩屋から聞いて、あのAが？！って心配で…！」
「えぇっと……あんまり……
あ、でも昨日、元気出た後に回転寿司に行って74皿食べて来ました」
「ななじゅうよんさら……？」
「って……何皿？」
「74皿です」
昨日の回転寿司での記録を皆様に聞かせたら、狩屋くん以外の皆様の目が点になった。
影山くんに至っては数も数えられなくなった様子。
それにしても……どうやら私が思っていたよりも、ずっとずっと皆様は私を心配なされていた様子。
これは本当に悪い事をしてしまいました。
今度から、ちゃんと連絡は返さなきゃですね。
「……一先ず、お前が無事で良かった」
「Aちゃんったら、急に学校休むのやめなよ〜！せめて連絡して！」
「ムダムダ。コイツ、ヒロトさん以外とはまともに知らせないんだから、そーゆーの」
「葵さんがそう言うなら…今度からはちゃんと言うようにします」
「うっそだ〜〜！ぜ〜〜ったい忘れるクセに！」
「うっうっ……酷いです。私を信じて下さらないなんて…」
「あーあ、狩屋がA泣かせた」
「いや、フツーに嘘泣きだろ！？」
両手で顔を覆って泣くフリをしたら、葵さんはノッてくれて。「お〜、よしよし」と私を抱き締めて頭を撫でてくれました。
それからはもう、いつも通りのやり取りで安心しました。
チャイムが鳴るまでワーキャー騒ぐ狩屋くん達を、葵さんの腕の中で見遣る。
……この光景が、もう少しで見れなくなっちゃうんですね。
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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