しちゅーなのです ページ33
「送って頂きありがとうございました」
お日さま園前で私はまたお礼を言うと、不動さんは「いいって」とまた私の頭を撫でてくれた。
狩屋くんの視線は気になりましたが、素直に撫で受けると、不動さんは最後に安心したように微笑んで「じゃー、また部活でな」とそのまま踵を返してしまわれました。
「(今の表情……あまり見た事がなかった……)」
不意にそんな、そんな顔されたらビックリしてしまって。
私は暫く呆然とその場に立ち尽くし、不動さんの小さくなる背中を見送った。
狩屋くんが声を掛けてくれた事により、我に返ると「早く入りな」とお日さま園の玄関に足を踏み入れながら言われてしまいました。
「ただいま〜」
「ただいまなのです」
「おー、おかえり」
お日さま園に帰って来ると、早速南雲さんがお出迎え。
「いっぱい食って来たか？」と聞かれたので私は頷くと
狩屋くんは「吐きそうなくらい」と付け足し、南雲さんは「だろうな」と私の方を見て苦笑いを浮かべました。
…………何故？
「ま、腹いっぱい食って来たならいーんだよ。
風呂沸いてるから入って来い」
「その前に本日の夕飯をお尋ねしてもよろしいでしょうか」
「えっ……いや、シチューだけど……えっ？」
「A、お前マジでまだ食う気なの……？」
ただお日さま園で出た夕飯を聞いただけなのに。
2人に引かれたような気がします。
でも南雲さんが「まぁ、全部食ったけど」と付け足したので、狩屋くんは何故か安心したような顔をしました。
私は悲しい気持ちになりましたけれど。
「シチュー……」
「いーから風呂入って今日は寝ろって！
Aも明日はちゃんと学校行くんだぞ？」
「……しちゅー……」
「…………マシュマロ入りのココア作ってやるから」
「お風呂入って来ます」
「だから南雲さん、甘やかさないでってば！」
ですが南雲さんのその一言で私は顔を上げ、お風呂に入る準備をしようと階段を上がりました。
狩屋くんは南雲さんに何やら言っていたみたいですが
その後、私を追い掛けて来たみたいです。
私と並んで歩くので途中まで一緒にいたのですが……
なんだか、ちょっと、違和感を感じました。
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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