ハイ、チーズじゃないんだ ページ24
「はぁ……とりあえず、食いたいもん言え」
「マグロ！あとイクラとウニとホタテと甘エビ！」
「ショートケーキとチョコレートケーキとモンブラン、あと餡蜜とみたらし団子とバニラアイスと……」
「古城、寿司を食え」
気を取り直して希望を聞いたが、まぁ性格が出るラインナップで。
狩屋はあからさま高いネタで攻めて来たし
古城はホントに甘味ばっかだし。
狩屋のはまぁ聞くとして、古城のは却下したら
彼女はブーブー文句を言いながらも、やっと寿司らしいネタを注文した。
そんで自分の食いたいモンも選んで、一旦注文を終える頃には、古城の前にあった3皿のタマゴの姿は無く
代わりに1皿のチーズケーキが彼女の前に鎮座していて、俺はもうツッコむのを止めた。
−−−
「狩屋くん。写真撮りましょう。ハイ、チーズ」
「問答無用？！」
「…あ、半目になっちゃってますね。
仕方ないです。天馬くん達に送りましょう」
「送らないで？！せめて撮り直してくんない？！」
「これはこれで面白い……いえ、素敵なお写真だと思いますが」
「ソレ送ったらこのショートケーキ貰うよ」
「撮り直します」
そっからは終始、周りの迷惑にならない程度に騒がしくしていた。
加えて古城は食うわ食うわ。
もうちょっとで30皿はいくし、このペースだとまだ行けそう。
つーか、すっかりいつもの古城に戻りやがって。
狩屋も心做しか安心したような顔してよ。
一緒になって騒いでやんの。
……ま、今日ぐらいはいいか。
あんまりうるさかったら注意するケド。
「はい、不動さんもチーズ」
「えっ」
騒ぐ2人を横目に俺は注文したサーモン食ってたら
不意に古城がスマホのカメラをこちらに向けて来た。
急な事で呆気に取られている間に『ﾊﾟｼｬｯ』とスマホから音が鳴って、古城は何故か満足そうな顔をする。
そんな彼女の横から狩屋もスマホを覗き込む。
「うわぁ、マヌケ面」だなんて本人目の前にしてｸｽｸｽ笑いやがるから思わず睨みつけると、狩屋は気付いてそっと俺から目をそらした。
「安心して下さい。マヌケ顔の不動さんも素敵ですよ」
「何も安心出来ないんだが。
……とりあえず、誰にも送るんじゃねーぞ」
「言われなくても送りませんよ」
「何で不動さんのは送らないのに俺のは送ろうとするの…？」
「もう送りました」
「ちょっと？！」
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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