メシ食いに行くんだ ページ22
どうやら2人には古城との会話が聞かれてしまっていたらしく、しかし親父さんの事を知らない赤い頭の男は何が起きたのか分からなかったようで。
とりあえず古城がいつも通りの古城になった事を喜び、安心したような顔をした。
狩屋も何処か安堵の表情を浮かべていて、でも落ち込んでいるような顔もしていて。
だがこっちが指摘したら「なんでもないし」とシラを切られたので、それ以上は聞かなかった。
で、その後は普通に帰ろうとしたんだけど
そこでまた古城が駄々っ子発動。
やれ「まだ帰らないで」だの「一緒にご飯食べる」だの。
終いには「お泊まりする」とか言い出して、狩屋と赤髪の2人に即答で拒否されてた。
ただ、古城が折角元気になったのもあるんだろう。
「今日は外で食べてってもいいぞ」と直々のお許しとその夕飯代として万札2枚を握らされた。
流石に多いと一瞬思ったが、古城の胃袋を考えれば寧ろ足りるか不安になるくらいだ。
まぁ、でもコレで好きなだけ食わしてやれって事だろう。
余るかはわからんが、余ったら古城経由で返してやるか。
「………で?お前はなんでついて来た?」
そんなこんなでお日さま園から出て、さぁどこ行くかって話をする前に、俺は俺と古城の間にいる狩屋を見遣ると
狩屋は何故か威嚇するように俺を睨み付けた。
「べ、別にいーだろ?俺だって腹減ったし……」
「なら普通にお日さま園で夕飯を食べれば良かったのでは?」
「た、たまには外で食べたいじゃん!
それにAだけ外で食べるとか…ズルいだろ?」
「まぁ、確かにそうですね。
じゃあ南雲さん達も呼びます?」
「そういう事じゃねーよ!」
相変わらず古城は狩屋の思いが読めないのか、読まないのか。何食わぬ顔でスマホを取り出す古城の手を引っ込めさせる。
お守りの狩屋クンが付いて来た理由なんて、1つしかないのにねぇ…?
俺と古城の間に割って入ってるのが何よりの証拠だ。
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*IJu*(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー! (2021年11月27日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください! (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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