△リボンが374こ▽ ページ34
「まなべはずっと正しかった！
まなべは負けてなんかない！
私は……
昔からそうだ……！警察はそうやって全部全部決めつけるんだ！！ママが怖いって言っても！ママの所に帰りたくないって言っても！『そんな事ないよ』『ママ悲しむよ』って決めつけて！！
ちゃんとあの時、私のお話を聞いてくれてたら
私はママなんか殺してなかったのにっ……！！」
彼女の肩は怒りで震え、その目には涙が滲んでいた。
彼女は今の今まで、過去の警察の過ちを覚え、怒り、ソレをずっとずっと抱えていたのだった。
勿論、そんな事言われても目の前の警官には何の事だかわからない。彼女から話を聞いた当時の警察の者ではないのだから。
でも彼女の中では警察は�犒抻´瓩澄�
自分の話を聞いてくれなかった。
助けを求めたのに救ってくれなかった。
無慈悲で最低な�犒抻´瓩澄�
あの時、話を聞いてくれれば。
あの時、自分を救ってくれれば。
きっと自分はこんな風になっていない。
きっと自分は母を殺してなんかない。
そう考えたら、どうしようもなく頭の中が沸騰して
自分でも驚いてしまうぐらいに、身体が勝手に動いた。
最後に彼女は深々と突き刺したナイフを渾身の力で抜いた。
血塗れのナイフは根元まで更に真っ赤になって
刺された警官はそのまま力なく倒れた。
真名部はここまで怒りを露にする彼女を見るのが初めてで、驚く事しか出来なかった。
人を刺したと言うのに、恐怖も嫌悪も感じる事なく
ただただ驚いて、声が出なかった。
「……………………………ぁ、」
男は刺された所から血を流し、あっという間に腹部は真っ赤に染まった。
周りの警官もこの展開には唖然とするしかなく
静寂が訪れる最中、再び彼女は地面に崩れた。
「Aさん……？Aさんっ…？！」
「………ま……な………べ………」
彼女が倒れた事により真名部は我に返ると
慌てて彼女に声を掛ける。
虚ろな瞳。いつもよりより一層白い肌。ﾌﾞﾙﾌﾞﾙと震える彼女の身体。
しかし、決して怒りで震えている、というわけではなく
彼女は震える口を使って、か細い声で呟いた。
「………さ…む、い………」
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＊IJu＊(プロフ) - キジバトさん» 初めまして！コメントありがとうございます^^楽しんで頂けているようで良かったですー！作者無計画なんでこの章で終わるかはわかりませんが、でも終わりが近付いているのは確かなので、是非最後まで楽しんで頂けたら…！更新頑張ります！ (2021年12月24日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キジバト - 初めまして！この作品めちゃめちゃ大好きです！文章もすっごい神だし、真名部の心の動きとかがすごく丁寧に書かれててすごく面白いです！クライマックスなのはちょっと寂しいですが，そのまま最後まで頑張ってください…！応援してます！ (2021年12月23日 1時) (レス) @page1 id: 7552df8542 (このIDを非表示/違反報告)
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