△リボンが367こ▽ ページ27
「それ以上暴れるのはやめなさい！キミまで罰を受ける事になるぞ！」
警察官も真名部もお互いに距離を取った所で、警官の1人が呼び掛けた。
しかし真名部がソレで止まるはずがない。
眉間のシワが増え、睨みつけるだけで、真名部はナイフを手放そうとは思わなかった。
「罰……？何故、僕が受けなきゃいけないんです？」
「周りを見てみなさい！キミが今し方何をしたかを！」
言われて真名部はゆっくりと周りを見渡した。
すぐ傍に刺された所を押さえて蹲り、倒れ込む警官達。
特に1番手前にいる者は動く事はなく
首からドクドクと血を流し、すぐ足元では血の池が出来上がっていた。
周りはこちらを警戒する警官達。
中には銃を構えている者や、怯えた表情をしている者もいた。
皆帆は警官の1人に守られ、背に庇われながらもこちらを見遣る。
真名部はそれらを一瞥してから視線を戻し、キョトンとした顔で首を傾げた。
「…？？僕達の邪魔をする人達を
どうしてアナタ達なんかにいちいち罰せられなきゃいけないんですか？」
「＿＿＿＿」
そう答える真名部の表情は目をｶｯと開いたままで、狂気に満ちていた。
その様子に声を掛けた男は唖然とし、そうして眉間にシワを寄せ、言葉を失った。
「そんな事より……誰が、Aさんを撃ったんですか？
教えて下さいよ。僕が
ねぇ……？教えて下さいよ……お願いですから……
ねぇ……ねぇ……
………ねぇえエエ！！！！」
縋るように語り出したと思ったら、急に大声を上げて怒鳴り散らす。
勿論、そんな真名部の呼び掛けには応えない。応えられない。
そんな事したら、その人がどうなるかなんて火を見るより明らかだ。
状況は最悪中の最悪となり、膠着状態が続く。
捕まえようにも相手は武器を持っており、近付いた者を容赦無く襲う。
そんな人を相手に果敢にも挑もう等と思う者はいなかった。
更に、目の前で同胞を殺されたのだ。
警察官とはいえ、人間だ。
自分もそうなってしまうのではという恐怖が勝り
警官達の足がすっかり竦んでしまっていた。
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＊IJu＊(プロフ) - キジバトさん» 初めまして！コメントありがとうございます^^楽しんで頂けているようで良かったですー！作者無計画なんでこの章で終わるかはわかりませんが、でも終わりが近付いているのは確かなので、是非最後まで楽しんで頂けたら…！更新頑張ります！ (2021年12月24日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キジバト - 初めまして！この作品めちゃめちゃ大好きです！文章もすっごい神だし、真名部の心の動きとかがすごく丁寧に書かれててすごく面白いです！クライマックスなのはちょっと寂しいですが，そのまま最後まで頑張ってください…！応援してます！ (2021年12月23日 1時) (レス) @page1 id: 7552df8542 (このIDを非表示/違反報告)
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