△リボンが366こ▽ ページ26
「ぐァっ……！！？」
ナイフは男の首元に深く突き刺さり、男は痛みに声を上げる。
真名部がナイフを引き抜くと、まるで噴水のように血飛沫が噴き出した。正面に立つ真名部はその血飛沫を諸に浴びる。顔や髪が真っ赤に染まった。
男の身体はそのまま倒れ、2、3度の痙攣の後に動かなくなった。
これには駆け寄って来ていた警官達も再び足を止めた。
しかし真名部は止まる事はなく、立ち上がると踵を返してすぐ近くにいた警官にも襲いかかった。
ナイフを振り上げ、力任せに突き刺す。
今度は腹に突き刺さり、引き抜くとその警察官も倒れた。
「Aさんをっ……
Aさんを撃ったのは、お前かァっ！？」
倒れた警察官を見下ろし、真名部は叫ぶ。
しかしその声はまるで真名部のものには聞こえない程、低く、荒かった。
その時の表情は、きっと今まで誰も見た事がないくらいの激しい怒りが含まれていた。
目をｶｯと見開いて、迫る姿は血塗れなのもあり、正に悪鬼だった。
「それとも＿＿＿＿お前かァア！！」
「っ……いっ……！？」
ぐるりと視線をすぐ横にいた警察官に向け
再びナイフを振り下ろす。
ナイフは足を捉え、突き刺さり
しかも今度はそのまま横に引いた。
忽ち肉が裂け、警察官はその場で足を抱えて蹲る。
真名部に突き刺された跡からはドクドクと血が流れ出ていた。
「ま、真名部くんっ……！」
「下がりなさい！今は危険だ！」
尚も暴れる真名部に皆帆は駆け寄ろうとしたが、ソレを近くにいた警察官に止められてしまった。
当然だ。今の真名部に正気はない。
今の真名部の状態では、例え家族だろうが友人であろうが、無境なくナイフを振り下ろすだろう。
皆帆もソレはわかっていた。
しかし、それでも、どうしても彼を止めたかった。
だって、自分のせいでこうなってしまったんだから。
「ふざけるなァ……！ふざけないで、下さいっ……！
どうして……どうして！！誰も彼女を分かってくれたないんですかっ？！
どうして！どうして！どうして！？
彼女を撃ったのですかっ！！？」
血走った瞳で真名部は問う。
真名部にはAが撃たれた理由が本当にわからなかった。
興奮気味に肩で息をしながら、また近くの警察官を襲う。
しかし今度は間一髪で避けられ、彼は真名部から距離を取った。
そのまま追撃…と思いきや、真名部は意外にもそれ以上攻撃はせず、そのまま後退して1度彼女のすぐ傍まで戻り、ナイフを構えた。
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＊IJu＊(プロフ) - キジバトさん» 初めまして！コメントありがとうございます^^楽しんで頂けているようで良かったですー！作者無計画なんでこの章で終わるかはわかりませんが、でも終わりが近付いているのは確かなので、是非最後まで楽しんで頂けたら…！更新頑張ります！ (2021年12月24日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
キジバト - 初めまして！この作品めちゃめちゃ大好きです！文章もすっごい神だし、真名部の心の動きとかがすごく丁寧に書かれててすごく面白いです！クライマックスなのはちょっと寂しいですが，そのまま最後まで頑張ってください…！応援してます！ (2021年12月23日 1時) (レス) @page1 id: 7552df8542 (このIDを非表示/違反報告)
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