彼女の為なら【七つの大罪】Part9

・1人の代償・ ページ1

突き放すのはいい。


周りが誰もいないと静かだから。
穏やかな時間を確保出来るから。

1人は気楽だ。
自分の事以外を考えなくていい。
誰かの為を思ってわざわざ行動しなくていい。


1人の時間は好きだった。

好きな事に時間を費やしていいんだから。
文句を言う人も、口を挟む人も、煩い人もいない。
何をしてもどうしようとも誰にも何も言われない。



ああ、もしも時間を戻せるのなら。
そんなあの頃に戻りたい。

ただ1人、狩猟をしながら暮らしていたあの頃に。
リラも知らなかったあの頃に。
まだ魔女になり切れていなかったあの頃に。


そうすれば、こんな�倏�弾�疂�えずに済んだのに。
こんなに悩まずに済んだのに。
こんなに悲しまなくて済んだのに。


今の僕は今まで通りに振る舞えない。

当たり前だよ。だって僕は裏切られたんだ。

ずっと信じてたのに。信じ続けてたのに。
人形だって。人間じゃないって。心が無いって。感情が無いって。

なのに実際は元からあったんだって。
ふざけるのも大概にしろよ。



自分は人形だって言ったじゃないか。
心が欲しいって言ってたじゃないか。

その言葉を信じてたのに。
そうして今まで接してたのに。


信じた僕がバカだった。



でも僕も僕で止められない。

今すぐこの気持ちを何処かに縫い付けてしまいたい。


誰にも知られない所に縫い付けて、固定して、抑えて。

この�倏�弾�瓩某兇蟆鵑気譴訌阿法△匹Δ砲�してしまいたい。

爆発する前に、どうにかしてしまいたい。


せめて、戦いが終わるまでは
大人しくしててくれよ。



でないと僕はこれ以上

傷付けたくない人を傷付けてしまうかもしれないから。

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