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◇ラプンツェルと星博士 ページ6

「ところでヒロト、空を見上げて何を見ていたの?お星様?お月様?」



挨拶もそこそこに、私は再び疑問をヒロトに尋ねると
ヒロトは「ああ、」と再び窓の外から空を眺める。

私も釣られて空を見上げると、綺麗な三日月が空に浮かんでいた。


星はあんまり見えないけれど、とっても綺麗。
思えば夜にこうやって空を見る機会なんてあまりなかったから、なんだか新鮮な気持ちだ。



「…両方、かな。星が好きでね。
前いた所はよく眺めていたんだけれど……ここら辺はあんまり星が見えないみたい」

「ヒロトのいた所は見えていたの?」

「うん、周りに建物とか明かりがあんまり建っていなかったから、いっぱい見えていたんだ」

「…?明かりがあったら星は見えないの?」

「そうだよ。星はそれぞれ光る強さが違うんだ。
光が弱いと街の明かりや月の光に負けて見えづらくなっちゃうんだって」



月以外ほとんど何も浮かんでいなさそうな空をヒロトは眺めながら、まるで何処かの博士のようにわかりやすく説明してくれた。


星にも光る強さがあるんだなぁ…全然知らなかった。

森とかの方が夜空が綺麗って前に病院に入院していた人が言ってたような気がするけれど、それってこういう原理だったんだ。



「じゃあ明かりが消えたら、また見えるようになる?」

「うーん…街の明かり全部消えたら見えるようになるかもしれないけれど……」

「そっかぁ……星座作ってみたかったんだけどな」

「星座作りたかったんだ。俺も昔やったなぁ…」



暫くはそんな感じで星座の話題になって、話していた。


ヒロト、星座の名前と形全部知ってるんだって!
幾つか聞いたんだけど、中には聞いた事ない星座の名前が出て来たから私、ビックリしちゃった。


それにヒロト、星についてはなんでも知っていた。

星の名前とか、季節によって出て来る星座とか。
惑星にも並びに順番があるみたいで、それも全部覚えてるんだって。


星に関してはこんなにいっぱい話した事がないし
何よりヒロトのお話は丁寧でとてもわかりやすくて
聞いていてとっても楽しかった。


でも楽しい時間はあっという間でね。
気付けば就寝時間間近。

明日もお互い早いし、そろそろ部屋に戻ろうってなって、渋々星の話を中断して寝る事になった。

◇ラプンツェルは覚えてない→←◇ラプンツェルとヒロト



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*IJu*(プロフ) - みづきちさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けてるようで良かったです( ˇωˇ ) (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
みづきち(プロフ) - 尊い、、、ありがたや(拝) (2020年11月4日 22時) (レス) id: 1fec416d23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年9月17日 3時

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