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◇ラプンツェルと不良 ページ50

それからも私は部屋で調べ物をしていたけれど、イマイチ身が入らなかった。

それもそうだよね。監督について色々気になる事があり過ぎるんだもん。脳裏でずっと考えちゃう。


厳しいのか、優しいのか。
選手の事を考えてるのか、いないのか。
世界を目指す気でいるのか、いないのか。

さっきの監督の態度で更にわかんなくなっちゃった。


監督が起こした問題の件も気になるし……
もういっその事、監督について私なりに調べようかな。



「……あ、でもデータ残って無いんだっけ……
確かハルナ達がそう……」

『飛鷹さーん!いるんでしょう?』



そんな事を考えていたら、ふと窓の外から結構な大声でトビタカを呼ぶ声が聞こえた。

でも選手ではないと思う。
だって選手達は今、外に出られない状態だし、何より聞いた事のない声だった。


気になって私は窓から外を見ると、グラウンドには男の人が4人。
しかも、如何にも不良って感じの怖い人達だった。

その1人がトビタカを呼んでいるみたい。
アキが注意してるけど、全然聞いてくれなかった。



「やめて下さい…!」

「飛鷹さーん!出て来て下さい!」



あ、あの人達って……所謂不良のグループ?
本でしか見た事なかったけれど……実際にいるんだ…

1番大きい人はホウキ持ってるし……


でも、だとしたらあの人達、どうしてトビタカを…?
知り合い々…なのかな?


も、もしかして喧嘩とか……!?



「飛鷹さーん!」

「静かにしろ、鈴目!」



私の想像力が良くない方に働いて、雲行きが怪しくなっていると、ふと聞き覚えのある声が呼んでいた声を遮った。


声のした方を見ると、そこにはトビタカ。

まさか本当に出ちゃうとは思わなくって、私は思わず目を見開く。


そ、外に出ちゃダメだって監督、言ってたのに……
まさか、監督が許可を出したの?こんな時に?

だとしたら、やっぱりあの監督、意地悪じゃない……!



「…飛鷹さん、話があるんス。
顔…貸してくれます?」

「……」

「トビタカ……!」



トビタカが来ると、スズメって呼ばれたその子はトビタカに向き直り、真剣な顔をしてそう言った。

トビタカは無言で頷くと、4人を引き連れて合宿所を離れて行くので、私は思わず窓から身を乗り出した。


そうしたらトビタカは1度こちらを振り返る。
でも私と目が合うとすぐに前を向いて、そのままどっかに行ってしまった。



ほ、ほんとに喧嘩とかしちゃうのかな…?

た、ただ話すだけ……だよね?

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*IJu*(プロフ) - みづきちさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けてるようで良かったです( ˇωˇ ) (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
みづきち(プロフ) - 尊い、、、ありがたや(拝) (2020年11月4日 22時) (レス) id: 1fec416d23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年9月17日 3時

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