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◇ラプンツェルは交換する ページ28

「………へっ?」



言われて私は正面を見ると、いつの間にか目の前には大きな病院が建っていた。

話に夢中だったのか、本当に宿舎から近かったのか。
何だかあっという間に着いちゃったなぁ。



「おっき〜い…!こっちの病院も大っきいなぁ…!」

「…帰り道、わかるか?
一応、雷門中のシンボルが此処からでも見えるから、あそこに向かえば……」

「ほ、本当だ…!こっからでも見える!」



トビタカに言われ、指差された方を見ると
遠目にライモン中のシンボルであるイナズマがちょっと見えた。

きっと、あそこを目指せば帰り道は迷わないと思う。


………多分。



「一応…連絡先、交換しておくか?
もしもの時、俺が迎えに行けるように……」

「そ、そこまでしてくれなくっていいよ!
あんなに見えれば帰りは大丈夫だと思うし!
道も何となく覚えてるし!

……で、でも…交換はしたい、な…?
此処に来てからまだマネージャーの子達としか交換してないから…」

「そっ…そうだったのか。
……じゃあ、」



トビタカは少し拍子抜けな顔をしてから、おずおずと携帯を差し出した。

なので私もあまり触った事の無い携帯を取り出して
ついでに連絡先の交換のやり方をトビタカに教わりながら、無事お互いに交換する事が出来た。


イナズマジャパンの選手と初めて交換した……!
この調子で全員とも交換したいな。


……でもそうなると、フドウが難関だなぁ……
頼んでも断られそう……



「えへへ〜、ありがとうトビタカ〜!
これで困った時はお互いすぐに連絡出来るね!」

「そう…だな。………まぁ、別に困った時以外でも構わない、けど…………」

「…え?いいの?何にもなくてもメール送ったりしてもいい?真夜中に電話しても怒らない?」

「……流石に真夜中は勘弁してほしい。
でも、まぁ……明るい内なら」

「やったぁ!じゃあじゃあじゃあ、お話したい時送るね!電話も掛けるね!」

「……うん」



私がそう言うと、トビタカは私から目をそらし、頬を若干染めながら小さく頷く。

何にもなくても連絡してもいいだなんて、まるでお友達みたい!ちょっとドキドキしちゃう!


アドレス帳には『タカナシ』の下に『トビタカ』の文字。それを見るだけで嬉しくてニヤニヤしちゃう。

そんな事してたらトビタカに変な顔で見られたけれど。

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*IJu*(プロフ) - みづきちさん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けてるようで良かったです( ˇωˇ ) (2020年11月5日 2時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
みづきち(プロフ) - 尊い、、、ありがたや(拝) (2020年11月4日 22時) (レス) id: 1fec416d23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年9月17日 3時

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