△リボンが182こ▽ ページ38
朝食が揃うと「いただきます」と手を合わせて食べ始める。
ただ、今日はジャムを用意しているので真名部はバターナイフ代わりのスプーンを片手に、彼女の分のパンに苺ジャムを塗ってやった。
するとAも自分で塗りたがったが
彼女がやると案の定、上手く塗れずに指がﾍﾞﾀﾍﾞﾀになってしまった。
しかもその状態で真名部にいつもの調子で触れようとしたものだから、途中で彼女に手を洗わせた。
それ以外は特に何も変わりのない風景だった。
テレビでニュース番組も眺めていて、スーパーの事件と通り魔殺人事件のニュースもやってはいたが
何も手掛かりは得られていないようで、真名部は内心安堵した。
朝食を食べ終わると片付け、そうして真名部はずっと気になっていた掛布団に向かう。
今日の予報は1日中晴れ。
絶好の洗濯日和…と、お天気キャスターは言っていた。
だから真名部は今日のウチにこの掛布団を洗って、ニオイを取ろうと思ったのだ。
「(とはいえ、掛布団の洗濯なんて、やった事ありませんが……)」
「…？どうしたの、まなべ？」
どう洗濯したものか…と真名部は考えていると
ふと絵本を読み始めたAが真名部に視線を向けた。
なので彼女に色々と尋ねるついでにと話してやると
Aは何処か楽しそうに笑った。
「それで、一応聞きますが…洗濯機って使えますよね？」
「うん！使えるよ！
ママの服はいつもそこで洗ってるの！」
「…因みに貴方の服は？」
「一緒に洗ったら怒られるから、ママが寝てる時にこっそり！」
「(ちゃんと洗ってはいるんですね…良かった)」
彼女の答えに胸を撫で下ろし、洗濯機が使えるかの確認と、使っていいかの有無を彼女に尋ねると、Aは快く頷いてくれた。
なので掛布団を小さく畳んで丸めると、洗濯機へと運んでいく。
その際に掛布団のニオイが真名部の鼻を襲い、真名部は思わず顔を顰める。
本当に何のニオイなのだろうか。
此処に来た直後の酷いゴミのニオイとはまた違うベクトルの悪臭。
上の階のニオイを存分に吸収したかのようなニオイで
真名部はこんなニオイでよくAは眠れたなと感心した。
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＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 御指摘ありがとうございます！そうですね、それですね(´･ω･`)早速直して来ます〜！ (2020年12月17日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - あのー［△リボンが181こ▽］の［鼻を突かれで、真名部は毛布の中に顔を引っ込めた］のところの［鼻をつかれで］になってますが、［鼻を突かれて］なのでは？ (2020年12月17日 16時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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