△リボンが178こ▽ ページ34
「ま……ママの……」
思わず真名部は言葉を失う。
ママの寝る部屋…つまり寝室。
それは恐らく、Aが前に入ってはいけないと言っていた部屋。
でも考えてみればそうだろう。
寝具があるのは寝室が1番可能性が高いに決まっている。
少なくとも、部屋ごとクローゼットと化した隣の部屋には無いだろう。
「ママの部屋……どこ？あっち？」
「そ、そっちはキッチンです…」
「じゃあ、あっちだね…！ありがとう、まなべ…！」
「いえ、ですからそっちはお風呂場です…！」
相当寝惚けているらしい。
気付いたらまた風呂場に行こうとしているので真名部は止めると、Aは怪訝そうな顔をして「どこ…？」と首を傾げた。
これは案内した方がいいと思ったが
正直、真名部はその寝室に行きたくなかった。
彼女が入ってはいかないと言っていたのもあるが
前に物音がした天井の真上に丁度あの部屋があるのだ。
音の原因は結局わからず、真名部も薄気味悪さを感じて寝室の前を通るどころか2階に長く居座る事すらもしなかったのに。
気にならないと言ったら嘘になる。
だがしかし、同時に�狠里蠅燭�ない�瓩反震症瑤六廚辰拭�
知ってしまったら、もうこの家にいられないようで。
見てしまったら、これ以上何かに耐えられないようで。
真名部は思い悩んでいると、ふとAが真名部の服の裾を引っ張った。
「…いかないの？」
「えっ…あ…そ、そうですね。行きましょう」
「うん…」
眠そうに、でも何処か心配するような瞳に催促され
真名部は小さく頷くと、彼女の手を取ってリビングを出て、階段を登る。
暗いと危ないので一応電気を付け、真名部の先導で進んで行くが、その足取りは重かった。
1歩踏み出す程にその重みが増しているように思えて、真名部は手すりを握る手に力を込める。
上に上がって行くにつれて、イヤな臭いが鼻についた。
ゴミでもない、香水でもない、悪臭。
この家独特のニオイなのだろうか。
以前よりも心做しか強くなっている気がした。
眠そうな彼女が転ばないように、一段一段ゆっくりの登っていたのだが、ふと5段目でAが足を止めた。
「…？どうしました？」
「…して、るんだろ…」
遅れて真名部も足を止め、彼女の方を見ると
Aは何やらﾎﾞｿｯと呟いた。
真名部にその声は聞き取れなかった。
ただ、彼女の表情を見て真名部は思わず目を見張った。
Aは大きく目を見開いて、額に大量の粒汗を滲ませていた。
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＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 御指摘ありがとうございます！そうですね、それですね(´･ω･`)早速直して来ます〜！ (2020年12月17日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - あのー［△リボンが181こ▽］の［鼻を突かれで、真名部は毛布の中に顔を引っ込めた］のところの［鼻をつかれで］になってますが、［鼻を突かれて］なのでは？ (2020年12月17日 16時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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