△リボンが161こ▽ ページ17
それからはいつも通りの買い物風景で、違うと言えば購入した物が華やかになった事だった。
やはり冷蔵庫が使えるとなると保存も聞くので色々と買いたくなってしまった。
更に真名部は簡単な物なら自炊が出来るので、その材料にと野菜や調味料もある程度買ってみた。
しかし、そうなると荷物が多くなってしまう。
今回はビニール袋4つ分。
しかも重い物はまたしてもAに取られてしまった。
魚の入っている袋ごと。
「今日はいっぱい買ったね、じんくん！」
「えぇ、これで暫くの分の食事は賄えますね」
「でもお魚さん、どうやって食べるの？
そのまま食べるの？それともﾊﾞﾗﾊﾞﾗにするの？」
「……いえ、焼いて食べましょう。
魚を捌くのは初めてですが……過去に授業で習った事がまだ覚えていますので、恐らく大丈夫です」
「サバク？」
「えと……要するに魚は僕が切りますから」
「切る…？何で？ハサミ？それとも包丁？」
「…………包丁です」
魚を食べるのは初めてなのだろうか。
それとも料理する事すら初めてなのだろうか。
ビニール袋を掲げ、袋に透けて半透明に見えている魚と目を合わせながら、Aはｺﾃﾝｺﾃﾝと首を傾げる。
今はあまり魚の話はしたくなかった。
それでも真名部は彼女の知識量の無さに呆れながら答えていたが、ふと、真名部は時計を確認する。
現在時刻は2時12分。
まだ学校の下校時刻には早い時間だ。
真名部は思わず胸を撫で下ろし、そうして隣で楽しそうに魚とお喋りする彼女の方を見遣る。
そう言えば彼女は古着屋を出る時、名残惜しそうにしていた。
時間もまだあるし、寄っていってもいいだろう。
問題はいつまで彼女が居座り続けるか、なのだが。
「…あの、もし良かったら服を見に行きませんか？」
「服……？」
「さっき見ていたお店です。
時間が余っているので……」
「いいの…？じゃあじゃあ行こ、じんくん！」
「うわっ……？！」
真名部の返答の全てを聞かず、Aは片手でビニール袋を持ち直すと、空いた方の手で真名部の腕を掴む。
そのままいつものように真名部を引っ張って
駆け足で古着屋に向かった。
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＊IJu＊(プロフ) - ルナストーンさん» 御指摘ありがとうございます！そうですね、それですね(´･ω･`)早速直して来ます〜！ (2020年12月17日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - あのー［△リボンが181こ▽］の［鼻を突かれで、真名部は毛布の中に顔を引っ込めた］のところの［鼻をつかれで］になってますが、［鼻を突かれて］なのでは？ (2020年12月17日 16時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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