探偵フクロウと独りのハイエナ Part15 (ページ47)

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▼過去の事ページ47

ﾐﾈﾙ「どんな理由があろうと罪を犯したお前達は裁かねればならない！」

男の人の指示により、再び向けられる銃。
イクサルフリートの人達は銃口を警戒する。

このまま連れてかれるんだろうか。
そうして言った通り、オズロック達は文字通り消されてしまうんだろうか。

思わず同情さてしまい、私は苦い顔をしていると
不意に凛とした女の子の声が響いた。

ﾗﾗﾔ「待て！」

声の主はここファラム・オービアスの女王、ララヤ様。

いつの間にかグラウンドまで降りて来ていて
彼女は警備隊を制止させ、オズロックの元に歩み寄る。

途端に警備隊を束ねていたあの男の人は綺麗なお辞儀をして道を空けた。

天馬もオズロックの前を譲り、彼女はオズロックの前に立つと、イクサルフリートの皆を見つめながら、おもむろに口を開いた。

ﾗﾗﾔ「ミネル、」

ﾐﾈﾙ「はっ！」

ﾗﾗﾔ「ファラム・オービアスの罪はどうするのじゃ？」

ﾐﾈﾙ「……は？」

彼女の言葉にミネルと呼ばれた男は一瞬、間の抜けた声をあげた。

そんな彼を置いたまま、彼女は続けた。

ﾗﾗﾔ「ファラム・オービアスはオズロックの星を攻め滅ぼした。その罪はどのように取るのじゃ？」

ﾐﾈﾙ「そ、それはっ……過去の事で……」

ﾗﾗﾔ「そうじゃ、過去の事じゃ！
その事も！この事も！」

彼女の問いに男の人はｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮしながらも応えると
彼女は腰に手を当てて、口元に愛らしい微笑みを浮かべた。

この発言には男の人も、私達も、そしてイクサルフリートの人達も驚いた。

オズロックも彼女の言葉に呆然と目を丸くしながら見遣る。

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと瞬きすれば、彼女は更にオズロックに歩み寄った。

ﾗﾗﾔ「だからお相子って事にすればいいのじゃ！」

そう言って彼女はオズロックの目の前に立つと
膝を折ってその場に座り込んだ。

それまで呆然としていたオズロックは途端に我に返り、彼女を見遣る。

睨んでいるような据えた瞳。

でも何処か期待も奥に秘めているような、そんな顔をしていた。