▼取り返す ページ24
A「リュゲル！ガンダレス！！」
ボールをそのまま前線に繋げると、2人は息の合ったコンビネーションでイクサルフリートの選手を次々と抜いて行く。
相変わらず、あの動きは凄い。
まるでお互いの心を読んでいるみたいだ。
そんなんだからあっという間にゴール前まで駆け抜け
2人はゴール前で必殺技を放った。
『『スクリーム・オブ・エデン！！』』
私達アースイレブンをも苦戦させた、超高火力脳筋シュート。
その威力は衰えておらず、破壊力満点のシュートがイクサルフリート側のゴールへ迫る。
だが相手キーパーはソウルで対抗。
オズロックのに似て異なる、不気味なソウルは
両腕の触手を使って、兄弟のボールを弾いてしまう。
マズい！と思ったが弾かれた先には既に市川が走って来ていた。
市川「今！ここに再誕するっ！
『グレートマックスなオレ！！』
スーーーパーーー！！！」
ボールを拾ってすぐシュート。
しかもさっきの試合でも見せた、物凄いシュートだ。
ネーミングはちょっとアレだけど
でもその威力は本物だ。
その証拠に相手のキーパーは手も足も出せず
ボールはキーパーを吹っ飛ばして、ゴールネットに突き刺さった。
得点は3-6
まずは1点、取り返した。
A「ナイスシュートだよ、市川っ！」
市川「そう言うと思いました！」
シュートが決まり、私は市川の元に駆け寄ると
思わずハイタッチを交わした。
リュゲルとガンダレスのシュートが決まらなくてどうなるかと思ったけれど、良かった。
この調子でガンガン点取って、アースイレブンに繋げよう。
ｶﾞﾝﾀﾞﾚｽ「A〜！俺達は？俺とリュゲル兄のシュートは？」
A「勿論、2人のシュートも惜しかったな！でも凄かったって！
次は兄妹のチカラを見せ付けてやろーぜ、おにーちゃん？」
ﾘｭｹﾞﾙ「だっ…だから！その言い方はやめろ！
あと頭撫でるな！お前の兄だぞ！」
リュゲルとガンダレスもよくやってくれたから
ご褒美に撫でてやったが、リュゲルは気に入らなかったらしい。
と言うか、なんで『おにーちゃん』呼び嫌なんだよ……
私もガンダレスみたいに呼ばなきゃダメか？
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