▼希望のハネ ページ17
信助「ソウルを暴走させるなんて…アイツら卑怯だよ！」
ﾎﾞﾛﾎﾞﾛに疲れ切った状態の皆を見て、西園も御立腹。
不満を天馬にそのまま告げると、神童もチームを見渡しながら呟いた。
神童「皆この状態で、後半戦まともに闘えるだろうか…」
……普通に考えて無理だろう。
私でさえ息切れするぐらい消耗させられたんだ。
たった10数分のハーフタイムで、まともに動ける位に回復なんて出来るはずない。
でもサッカーは11人でやるもの。
仮にベンチにいた市川、西園、あとまだ体力のある私が交代で入る事になったとしても、あとの8人はそのまま試合に出続ける事になる。
体力がほとんど戻っていない状態で。
そんな状態でまともにサッカーなんて出来ないし
またあの�爛戰襯札襯�レイ�瓩鬚気譴燭蕁∋簔�だって……
状況は絶望的。打開策は見当たらない。
そんな状態でも天馬の瞳は揺るがない。
強い瞳で神童を見遣ると、息切れ切れに告げた。
天馬「…やらなきゃ。でなきゃ、守りたいモノも守れない！」
言い切ると天馬は、おもむろにブラックホールを見上げる。
空に浮かぶ禍々しいモノ。
この星を丸ごと飲み込もうとしている、こうなった元凶。
アレを消し去る力を持つモノが、オズロック達の手に渡るのは流石にダメだ。全て終わっちまう。
ソレを止める為に。銀河を守る為に。
今、アースイレブンは闘っている。
やらなきゃ、守りたいモノも守れない。
例えﾎﾞﾛﾎﾞﾛになっても、これ以上痛めつけられても。
やらなきゃいけないんだけれど。
A「…？」
苦い沈黙が漂う中、ふと目の前に1枚の羽根が舞い降りる。
白くて、やけに大きな鳥のハネだ。
ﾋﾗﾋﾗと地面に落ちる様を見てから、おもむろに上空を見上げた。
すると空には大きな鳥が6羽……
いや、体はまるで人間のように足の生えた鳥人間が6人、空を飛んでいた。
しかもその姿には見覚えがある。
天馬「アレは……」
神童「……長老？」
井吹「ああ…惑星ガードンの連中だ！」
そう、空を飛んでいたのはいつしかの星で出会った、翼を持ったガードン人だ。
しかもその中にはあの長がいる…！
だけど、なんでこんな所に……？
それに、なんか抱えてるような……
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