探偵フクロウと独りのハイエナ Part15 (ページ2)

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▼対立ページ2

だがボールを持った相手も直後にソウルを発動。

これまた不気味な四足歩行のソウルが出現し、彼等は正面からぶつかった。

その結果、ボールは弾かれてフィールドの外へ行き
ひとまずゴールを決められずに済んで私は安著する。

なんとかゴールは守り切ったが……つか相手のプレイ乱暴過ぎるだろ。

いつ怪我人が出て来ても可笑しくないぞ……
頼むからホント、怪我してないでよね皆……和人…

天馬「瞬木！皆と連携するんだ！」

瞬木「連携していてもヤツらを出し抜けない！連携する事自体、チームの状況判断を遅らせている！」

天馬「っ…」

転倒した瞬木の元へ天馬は向かい、自分勝手に攻める瞬木を注意するが、対して瞬木も瞬木で今のチームの状況と相手の力を見て、考えていたようだ。

2人の意見は見事に対立してしまい、天馬も苦い顔をする。

……まぁ、瞬木の言う事も天馬の言う事も悪くはない。

瞬木の言う通り、連携しようとすればチーム全体を見渡さなきゃいけないワケだから、考える事も増えちゃうし。

そっちに集中してしまって、その間にボールが取られたりしてしまう。

動きながら考えるのって、凄く難しいから。

でも天馬の言う事も一理あって、サッカーは11人全員でするものだ。

1人でも勝手な事をするヤツがいたら、それだけでチーム全体が崩れてしまうし、相手にとってもそこを突けばチャンスが増える。

そうなってしまっては元も子もない。

どっちの主張も間違ってはいない。

でもだからって、ソレで対立してしまうのは……ちょっとマズイ。

天馬は連携して行く気なのに、瞬木が1人でｶﾞﾝｶﾞﾝ攻めようとしたら、それこそ敵に突かれて終わりだ。

だがどちらも主張は譲らないみたいだし……

つか瞬木、なんか機嫌悪くね？
なんか心做しかいつもより眉間のシワが多いような…

剣城「確かに敵のスピードは尋常じゃない」

協力を促す天馬に譲る気のない瞬木。

そんな2人を見兼ねたのか、剣城も2人の会話に入って来た。

剣城「あのスピードについて行けるのはお前だけだ」

瞬木「わかっているなら口を出すな」

剣城「…走る速度ではついて行けないが、反応は出来る。此処にいる全員がな」

瞬木「何…？何が言いたい？」

言われて瞬木はフィールドを見渡すと、何かに気付いたのかﾆﾔﾘと笑う。

瞬木「…そういう事か」

うっわぁ……わっるい顔。

何考えてんのかわからないが、何か思い付いたらしい。