辻 636 ページ33
「言っただろう？私は�犲衂吻瓩�大得意だって。
正真正銘、タネも仕掛けもございません。
…って言うか、私からしてみたらアナタの動きの方が驚きなんですケド……」
ﾍﾟｺﾘとアタマを下げて、顔を上げると呑気に風丸さんの動きの感想を述べる。
正直、俺も彼女の意見には同意だ。
だって明らかに速すぎる。普通の人間が出していい速さじゃない。
もしかして、風丸さんも実は�犂擬圻瓠帖�
いや、でもこの時代に�犂擬圻瓩呂い覆い呂困世�
いるとしたら身体能力が異常に発達した�爛�ーバーチャイルド�瓩如帖�
「っ…！？オメーら、気を付けろ！上にいっぞ！！」
と、その時。
トーブが不意に上を見上げるとそう叫び、俺達は咄嗟に空を見上げた。
すると厚い雲で覆われた空に2人の人間が飛んでいて
彼等はそれぞれパチンコのような武器を構えて、ほぼ同時に俺達に向けて放った。
「伏せろ、霧野っ！！」
折角立たせてもらったと言うのに、すぐにAからそう言われ、有無を言わさずに掴まれた腕で頭を上から押さえ付けられた。
彼女は黒い右手を横に払うと、忽ち放たれた何かは�倏鵬��瓩気貍辰┻遒辰燭�、トーブの方は�倏鵬��瓩契擇譴覆�ったようだ。
「トーブ！」
「おわっ？！」
Aもトーブの方を振り返ると、トーブは咄嗟にその場で高くジャンプして建物の屋根に登り、放たれた物体を避けた。
だが着弾した瞬間、物体の中から大量の粉が溢れ
辺りに粉塵となって散り、舞い上がって俺達を襲う。
Aは舞い上がったソレも�倏鵬��瓩靴茲Δ髪ο咾鮨兇襪�、一歩遅かったようだ。
「ﾍｯｸｼｭﾝｯ！！！」
直後にAは大きなクシャミをした。
しかも1回だけじゃない。何度も何度も連発で。
それでもクシャミをする前に粉の大半は�倏鵬��瓩型圓�したようだが、まだ辺りに舞っていたんだろうか。
な、なんだか……俺まで鼻がムズムズして……
「ｯｸｼｭｯ！」
堪らず俺もクシャミをしてしまったが、鼻のむず痒さが止まらない。
Aと同じように俺もクシャミを連発し、ようやく俺達は腕で鼻と口を覆った。
アイツらが今打ったのって……もしかしてコショウっ……？！
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