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ハウトゥー世界征服 東 626 ページ23

「……ここは何処?
僕をこんな所に連れて来て、何のつもり?」

「まぁまぁ、そう敵意剥き出しにすんなよ、ちっちゃい団長」



疑問をそのまま隼人に尋ねると、代わりに背後で刃物を突き付けるヤツがそう言った。

この声……陣一郎に似てるけど、口調が随分荒々しい。まるで機嫌が悪い時の隼人みたいだ。


それに今、ちっちゃいって言われた……
陣一郎はそんな事、絶対言わないのに。



「キミ達は……未来の僕の団員なの?」



背後からの言葉に思わずムッとしながらも、再び僕は疑問を告げる。
すると背後の人に鼻で笑われてしまった。

正面にいる赤い隼人もクスリと可笑しそうに笑い
嘲笑うかのように僕を見遣る。



「愉快だなぁ、ソレ。団長は小さくなっても面白いや」

「1つくらい質問に答えたらどうなの?」

「急かさないでよ、ちゃんと話してあげるから。
……ま、話すのは俺達よりあっち(・・・)のがいいんだろうけれど」

あっち(・・・)……?」



言いながら赤い隼人は奥の2人に目をやった。

するとおもむろに奥の2人は動き出し、ゆっくりとこちらの方へ歩み寄る。


僕は最初、その2人を警戒していたが
少しずつ姿が明らかになり、僕は思わずその正体に目を大きく見張る。



……なんで、どうして……?

どうしてこんな所に、この2人が……?


だって2人は、いなくなったって………



「…まぁ、最初に会ったらそんな顔するわよねぇ」

「まさか、お前もこんな所に連れて来られるなんてな……」



部屋の奥から姿を現したのは

天馬に似た人物に連れ去られたはずのエリカと
フィフスセクター総長の円堂だった。

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月10日 2時

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