△リボンが68こ▽ ページ22
ベンチに着くと真名部は早速紙袋の中から靴下を取り出し、封を丁寧に破いて行く。
やはり裸足のままローファーを吐くのは真名部には違和感しか無く、終始落ち着かないでいた。
なので此処で履いてしまおうと思ったのだ。
「いっぱいお洋服買ったね〜！
これ着てるじんくん見るの楽しみ！」
「えっ…そ、そうですか？」
「だってカッコイイ服ばかりだもん！
特にこの水色のヤツ！ズボンとお揃いでカッコイイ！」
「(……よりにもよってジャージがカッコイイって……)」
ベンチに座ってもAはお喋りを続け、ｶﾞｻｺﾞｿと紙袋の中身を見ながら、本心なのか適当なのかわからない感想を述べる。
でも彼女に�爛�ッコイイ�瓩噺世錣譴董⊃震症瑤亘�更でもなさそうな表情を浮かべた。
「でもカワイイ服も欲しかったね〜…
じんくん、カワイイ服も絶対似合うもん」
「かっ…カワイイのは、また今度にしましょう……」
「ホント？やったァ！今度っていつ？明日？それとも更に明日？」
「こ、今度はっ…今度です」
そんな会話をしながら靴下を履き終え、真名部は再びローファーに足を通してﾄﾝﾄﾝと爪先で地面を叩いた。
やはり靴下をしている方が馴染みがあり、真名部は1つ息を吐いたが、ふと自分の隣の彼女の靴も目に入る。
Aの靴はやはり彼女の足に対して小さく、完全に踵を踏み潰してしまっていた。しかも彼女も裸足だ。
このまま履き続けるのは彼女の足に対しても良くないだろうし、何よりだらしなく見えてしまう。
ふと、真名部は彼女の財布の中身を思い出す。
結構な額が入っていた為、買う分には問題無さそうだが、1番の問題は彼女の母親だ。
きっと彼女が持っているお金は彼女の母親の物。
あんまり使い込んでしまうと彼女が怒られる可能性がある。
…いや、だとしたら使っている時点でそうなるだろうか？
そう言えば彼女はどうして母親の財布を持っているんだろう…？
何日も家を空ける事になるのなら、普通は持って行かないのだろうか？
単なる置き忘れ…？
それとも彼女の為にお金を置いておいて…？
……いや、彼女が語る母親像的に後者は無いだろう。
だがそうなると……
「＿＿＿じーんくん！」
「うひゃぁッ！？」
1人で考え込んでしまった真名部だが
ふと耳元のすぐ近くで自分の呼ぶ声がして、真名部は思わず左耳を押さえた。
そうしてすぐ隣を見ると、Aがｸｽｸｽと笑いながら「ビックリした？」と首を傾げた。
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＊IJu＊(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜！ (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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