△リボンが60こ▽ ページ14
Aも急な真名部の行動に驚いて、目を丸く見張っていると、すぐにその手は離された。
そうして真名部は周りに人がいない事を確認すると、声をひそめて彼女に言った。
「…アナタもテレビで見たでしょう？
僕がその……有名人になってるって！
なのにその名前で呼ばれたら、周りにバレてしまうじゃないですか！」
少し説明に迷ったが、真名部はそう彼女に説明すると
Aは納得したように頷きながら「なるほど！」と真名部に便乗して小声で返事を返す。
「だからまなべ、いつもと違う格好してるんだね！」
「そうですよ…というか、わかってなかったんですね」
「そういうカッコイイ格好したいのかなーって思って！でも確かにいつものまなべのままだとユーメージンだからサインとか強請られちゃうね！」
「………そうだといいのですが」
Aは真名部が変装する意味がわかっていなかった上に、何やら変な思い込みもしているようだ。
しかし真名部は指摘する気にもなれず、適当に流すと
彼は1つ咳払いをして、本題に入った。
「と、とにかく…！そういう理由があるので、家の外にいる時は僕の名前はあまり呼ばないで下さい」
「わかった！……でもそうしたら、なんて呼べばいいの？はぐれちゃった時とか、お名前呼べないと探しづらいよ？」
「へっ？…え、えぇっと……」
真名部の申し出にAは快く頷いたが、ふと彼女は首を傾げて真名部に尋ねる。
予想だにしなかった疑問に真名部は間の抜けた返事を返した後、少しの間うんうん唸って考えた。
上の名前がダメなのだから、下の名前で呼ばれるのが無難だろうか？
しかし自分の名前はフルネームでテレビで公表されていたし、何より彼女に下の名前で呼ばれるのは何となく気恥しさがあった。
ならばここは偽名だろう。
しかし、良い偽名が思い浮かばない。
適当に�狹鎮罩瓩覆雖爐燭洵瓩覆蠅任いい隼廚Δ里世�
自分とはなんの脈絡もない名前を彼女に呼ばれるのは何だか嫌だった。
『＿＿＿陣ちゃん』
ふと、脳裏に母に呼ばれた時のあだ名が過ぎる。
下の名前が�狄悵賚梱瓩把垢い里發△辰燭里世蹐Α�
小さい頃からずっとその呼び方で自分を呼んでいた。
少々抵抗はあったが、ワガママな真名部は顔を上げると、不思議そうにこちらを見つめるAの問いに応えた。
「………陣くん、とお呼び下さい」
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＊IJu＊(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜！ (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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