○言い聞かせる○ ページ10
「そうだよね…ルーデン、きっとお店が忙しかったんだよね。だから、今日来れなかったんだ」
ゴウセルに確認するように。
自分に言い聞かせるように。
私は呟くと、気持ちを切り替える。
1日会えないだけでくよくよしちゃダメ。
ちょっと前まではずっと会えてなかったんだから。
いつも通りの笑顔を浮かべ、ゴウセルに顔を近付けると、いつものように元気に聞いてみた。
「じゃあじゃあ、明日は来てくれるかな？」
「どうだろうな」
「来てくれるよー！だって、ルーデン今まで毎日来てくれてたじゃない！」
そう、ルーデンは今までずっと来てくれてた。
毎日ちゃんと来てくれてた。
なのに急に来なくなるなんて。
真面目なルーデンからは考えられないもん。
私はそう決めつけて、まだ来るとも決まってないのに「明日は何話そうかなー？」「一緒に遊んでくれるかな？」なんてはしゃいでみせた。
「ゴウセル、ゴウセル！早く寝ようよ！」
「寝る…？何故だ？寝るにはまだ早い時間だろう？」
「早く寝て、早く明日にしちゃおっ！
そうすればルーデンに早くに会えるから！」
「…そうか」
ルーデンの事を考えていたら、無性にルーデンに会いたくなって。
早く明日になってほしくて。
早く明日にしたくて。
私はベットに倒れ込むとゴウセルを急かす。
これから寝る人とは思えない勢いで。
でもゴウセルは怒る事もせず、いつも通り私の隣に寝転がると、毛布を私に掛けてくれた。
そうしていつも通り頭を撫でてくれて、私は小さく「おやすみ」と言いながら目を閉じると、すぐに眠気が襲って来て、私はソレに身を委ねた。
その日はとてもいい夢を見れた気がした。
どんな夢だったかは覚えていないけれど
とても、とても優しくて、あたたかい夢だった。
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＊IJu＊(プロフ) - シーナさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです〜( ´ ▽ ` ) (2020年5月27日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - 最初から読みました！スゴく綺麗で切ないお話に涙腺が崩壊しました………！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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