○神様は不公平だ○ ページ14
「こうなる事はわかってた……！
いつか…いつかルーデンが…私から離れる事なんてわかってた……！！
私が気持ち、わ…気持ち悪くって………もう、来なくなる事ぐらいわかってたっ…！！！」
嗄れた声になりながらも、私は自分の気持ちを吐き出した。
ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ、涙がどんどん溢れて来る。
拭っても拭っても溢れて来る。
「でも……それでも、嬉しかったの……！
ルーデンが私とお話してくれた時、私…すっごくすっごく嬉しかった…！！
ルーデンが好きだから……大好きだから、もう、夢なんじゃないかってくらい、嬉しくって……」
止められない感情にゴウセルが困っているのがわかる。
やり場のない掌がソレを物語っていた。
でもゴウセルは止める事もせず、ただ黙って耳を傾けて聞いてくれた。
だから私も続けちゃったの。
全部吐き出してしまおうとしたの。
「だけど…………やっぱり、夢だった」
私の口元が、歪む。
私は今、どんな顔をしているのかな。
私はゆっくり顔を上げて、ゴウセルを見遣る。
ゴウセルはやっぱり驚いた顔をしていた。
そのまま、震える声で続けた。
「やっぱり…ルーデンは、私から離れちゃった。
きっとこの醜い病気のせい。この醜い姿のせい。
…………どうして……どうして、私なの…？私が何をしたの……？？
私はただ……ただ、お友達が欲しいだけなの…
話し相手が欲しいだけ…なのに………」
だんだんと声に勢いが無くなって、惨めになって来て。
最後には呟くように言葉を紡ぐと、声を上げて私は泣いた。
…神様は不公平だ。
私は何にもしていないのに、こんな事して。
どうして私は病気になったんだろう。
どうして私が病気になったんだろう。
前世で何かやっちゃったのかな。
それとも神様の意地悪なのかな。
そのせいで友達が出来なくて。
そのせいで家族に見捨てられて。
そのせいで惨めな気持ちになってばっかりで。
神様は不公平だ。
「…………A、」
不意に、ゴウセルの手が私の頬に触れる。
私は口を閉じてゴウセルの目を見る。
涙はまだ止まりそうにないけれど、声だけでも抑えて、ゴウセルの言葉に耳を傾けた。
でもゴウセルは何も言わなかった。
ただ、おもむろに私に近付いて、私の額と自分の額をくっつけた。
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＊IJu＊(プロフ) - シーナさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです〜( ´ ▽ ` ) (2020年5月27日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - 最初から読みました！スゴく綺麗で切ないお話に涙腺が崩壊しました………！ (2020年5月26日 14時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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