含みしか無いのです ページ48
「あ、陣君。そちらは狩屋君の部屋ではありませんよ」
「へっ？」
先に部屋に向かっていた陣君。
案の定、私の部屋に向かっていたようで
部屋の前に待機していた陣君に追いついた私は告げました。
そうしたら陣君、一瞬目を丸く見張って驚いた顔をしましたが、すぐに「ああ、そう言えば…」と眉間にシワを寄せました。
いつもは大抵私の部屋ですもんね、仕方ありません。
「狩屋君は先に部屋で待ってる感じ？」
「はい。お部屋のお片付けとかしてますかね。
……あ、皆帆君。決して狩屋君の部屋を漁るような事はしないで下さいね？」
「え？何、フリ？していいの？」
「おふざけ抜きでダメです」
「…わかったよ。手は出さないようにするよ。手はね」
「含みしか無い言い方なのです」
好奇心旺盛な皆帆君に一応そう言いましたけれど
言わない方が良かったかもしれません。
でも皆帆君はウソを吐かない人なのです。
ちゃんと約束は守ってくれると思います。
「狩屋君、お2人が来ました」
そんな会話をしている内に狩屋君の部屋の前に到着。
私は扉をノックして狩屋君に声を掛けると
中から『ちょっと待って！』と少し焦る様な返事が返って来ました。
そうして少し間を空けた後、ゆっくり扉が開かれる。
ですが、何故か扉の隙間を数cm空けて、その隙間から顔を出しました。
やや屈んでいるのでしょうか。
目線も少し低めです。
だから、いつもより目線が合わせられ、私と目が合うと狩屋君はほんのり顔を赤く染めた。
「………うわぁ、ホントに来てる……」
が、視線をズラして私の隣の陣君を見ると、途端に顔を顰めて嫌そうに呟いた。
でも陣君に聞こえたみたいで「来ちゃ悪いんですか？」と早速狩屋君を睨み付ける。
陣君はすぐに人を警戒しますよね。
狩屋君はとてもいい人だから、そんなに睨まなくても宜しいのに。
「こんにちは、狩屋君。今日はお招き頂きありがとう。
でも珍しいね？キミがAだけでなく僕達まで招いてくれるなんて。どちらかと言ったらキミ、僕達の事毛嫌いしてるって言うか、邪魔って感じのに思ってると思ってたんだけど。
……あ、もしかして本当はAと2人き」
「い、いいいいいから入れよっ！！ほら！入った入った！！」
皆帆君も皆帆君で会って早々に狩屋君を分析し始める。
何か言いかけた様ですが、狩屋君に遮られ
狩屋君はﾊﾞｯと扉を開くと、私達に部屋に入るよう促した。
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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