月が綺麗なのです ページ45
結局、狩屋君が言いたい事を言う前に玄関から出て来た砂木沼さんに「帰って来たらさっさと入らないか」と威圧されたので、何も聞けないままお日さま園に戻りました。
あの後も狩屋君に聞いたのですが、狩屋君に適当に誤魔化されてしまいました。
でも勉強会は狩屋君の部屋で開いてもいいそうなので
陣君にその事をお話すると『皆帆君も呼びますね』と言われました。
何故、皆は君も一緒に……？
いえ、別にいいんですけれどね。賑やかな方が楽しいでしょうし。
「(あとは不動さんがいれば完璧なんですけれどね)」
1度部屋に戻って、私はそんな事を考える。
まぁ、実際お誘いはしないんですけれどね。
そんな事したら陣君になんて言われるか。
それに不動さんは私達の事ヒロトさんにチクったみたいなのです。
悪いのは私達ですけれど、わざわざ日を置いてからヒロトさんにチクるのは意地が悪い。
その前も怒られる心構えをしていたのに怒られませんでしたし。
外出禁止令が解除されたら思いっ切り色んな所連れ回してやります。
「………」
そう決めて私は内心、不動さんに『覚えて置いて下さい』なんて言ってみせる。
勿論、不動さんはここにはいませんし、覚えるはずがありません。
だけど、ふと窓からの景色が目に入り、私は窓の方に近付くと、そこから外を眺める。
もう日が暮れて真っ暗な空。
幾つか星が浮かび、三日月も綺麗に浮かんでいます。
思わず窓を開けようかと思いましたが…やめました。
だって窓に触れたらとても冷たかったので。
きっと外はもっと冷たいんでしょうね。
「(…春はきっと、まだ先なんですね)」
机の引き出しの中の手紙。
そこに書いてあった短い文章を思い起こす。
お父さんは春になったら、迎えに来てと言ってました。
でも大雑把過ぎて正確な日時はわかりませんし
何処に迎えに行けば良いのかもわかりません。
全く、それぐらいちゃんと書いて欲しいものですよね。
「でも…必ず不動さんと迎えに行きますからね」
『A〜！夕飯食べないの〜？』
なんて、らしくもなく外を眺めていると
不意に部屋の外から呼び掛けるマキさんの声が。
いけない、夕飯も食べまないでぼんやりする所でした。
また夕飯抜きは嫌なのです。
私はすぐに返事を返し、踵を返して扉の方へ。
……さり気なくさっき、�猊堝阿気鵑鉢瓩覆鵑童世辰討靴泙い泙靴燭�、いいですよね。
だって不動さんは、私のワガママ聞いてくれますもん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
