飴は噛み潰すのです ページ35
そんな話をしていたら、ふと私のお腹が激しく鳴いた。
夕飯を抜きにされたのに、お弁当のお話なんかしたからです。
ああ、今日の夕飯のカレー、食べたかった………
「……まぁ、流石にお腹空いちゃうよね。
俺もお腹空いちゃって……」
「夕飯抜きは堪えますね……
やはり雷々軒に一緒に行けば良かったのです…」
「え？雷々軒行こうとしてたの？誰と？？」
「き、今日の話ではないのです…昨日の話です」
「今お腹空いてるのに？なんで昨日の話？」
そこはツッコまないで下さい、狩屋君。
咄嗟に適当に言ってしまっただけなのです。
雷々軒の話をしたら、またお腹が鳴りました。
私は思わずお腹を押さえると、狩屋君に「遅い遅い」って笑われてしまう。
そういう狩屋君も直後にお腹が鳴き、狩屋君はﾊﾟｯと自分のお腹を見てから、少し気恥しそうに俯いた。
「…飴で良ければいりますか？」
「……苺みるく味まだある？」
「最後の1個なのでダメです」
「ケチー！」
まだポケットに飴が残っていたので、とりあえず苺味とミルク味を狩屋君に差し出すと「そうじゃない！」って怒られてしまいました。
苺もミルクもどちらも美味しいですのに。
それに一緒に食べれば苺みるくの味になりますよ、多分。
「もー…じゃ、また明日な」
「はい、また明日。明日から一緒に頑張りましょう」
文句は言いつつも狩屋君は私から飴を2つとも受け取ると、最後に軽く手を振って彼は部屋の方へと向かって行った。
私もそんな彼にそう言って、彼が部屋に入るのを見送ると、私はポケットから最後の苺みるく味の飴を取り出して、封を破り口に放り込んだ。
優しいミルクとほんのり甘い苺の味が口に広がり
私は口の中でｺﾛｺﾛとソレを転がして溶かしていく。
飴はどれも美味しいですが、苺みるくは格別ですね。
狩屋君には悪いですけれど。
でもこんなので私の胃袋を満たせるワケがない事はわかっています。
だから私はパジャマに着替えて布団に潜ると
口の中に残った飴を噛み潰して飲み込んだ。
……これで、すぐ眠れれば良いのですが。
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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